その間も地道に開発を継続し、ようやく安定版のバージョン1.0になったAsteroidOSは、Wear OSデバイス、具体的にはLG G Watch、LG G Watch Urbane、LG G Watch R、Asus Zenwatch、Asus Zenwatch 2、Asus Zenwatch 3、Sony Smartwatch 3で動作することが確認されており、Wear OSとそっくり入れ替えるか、デュアルブートで利用するかを選択できます。また希望する企業があればAsteroidOSプリインストールのスマートウォッチを販売することもできるそう。
Androidデバイスと連携が可能で、スマートフォンからの通知を表示するのはもちろん、天気予報、カレンダー、アラーム、タイマー、音楽操作、ウォッチフェイスの変更といった機能が使えます。OSとしては基本機能を抑えただけに近いものの、開発者ならチュートリアル付きのSDKを使って独自の機能も追加可能。OpenEmbedded、Wayland、 Qt5、PulseAudioといったLinuxの標準的な技術を利用しているため、既存のデスクトップアプリケーションからの移植も比較的容易とのこと。AsteroidOSで動くDoomが来るのは時間の問題かもしれません。
まずWear OS対応デバイスへのOSインストールが必要という時点で、一般的なユーザーに求められるOSではないことは間違いないものの、スマートウォッチで動作するOSをユーザーが自由に選べること自体は悪いことではありません。
ただ、デスクトップ向けOSのほとんどがマイクロソフトとアップルに、スマートフォン/タブレット用OSがアップルとGoogle(Android)に収束していった過去を考えると、スマートウォッチの第三のOSにはプリインストール済みスマートウォッチ製品の投入に加えて、さらになにかこれまでにない大きな特徴がほしいところかもしれません。
ちなみに、AsteroidOS 1.0の動作確認済みデバイスは上に記したとおりですが、今後Huawei WatchとSamsung Gear Sも動作するようになる可能性があるとのこと。