ASUSは仮想通貨マイニング向けマザーボード「H370 Mining Master」を発表しました。近年は採掘用にGPUスロットを複数備えた製品が各社から出ていますが、本製品のスロット数はなんと20。4×5のスロットが並ぶ壮観な外見となっています。
このH370 Mining Masterは、同社の「B250 Mining Expert」の後継モデル。先代も19基ものGPUスロットを備えていると話題になりましたが、本製品はそれさえ凌ぐもの。前製品よりもGPUの接続しやすさが配慮された仕様変更が行われています。
前製品(上図)B250 Mining Expertではビデオカード用にPCI Expressスロット19基を備えていましたが、本製品ではUSBライザーケーブル対応スロット20基へと変更。接続が容易になるとともにケーブルが頑丈で抜けにくく、より安全な採掘環境が保証されるとのこと。
各ポートおよびビデオカードはオンボード診断で管理可能。起動時にシステムをスキャンして各ポートの状態を確認、メモリやプロセッサなどに問題があればボードに搭載されたLEDにて確認できるとされています。
ほか、CPUソケットはLGA1151でInter第8世代Coreシリーズなどに対応、メモリはDDR4-2400×2(最大32GB)、ストレージはSATA 6Gbps×4、Gigabit Ethernet、USB 3.0×6、USB2.0×4、フォームファクタはATXという仕様です。
ASUSのリリースによれば、前製品のB250 Mining Expertは予想を遥かに上回る成功を収めたため、第2世代を開発したとのこと。Facebookをはじめ大手SNSでは広告が禁止されるなど風当たりが強まっているものの、仮想通貨採掘ブームは留まるところを知らないようです。
本製品は北米で2018年第3四半期に投入される予定で、6月5~9日に台湾で開催されるComputex 2018で展示されるとのこと。今後どれだけGPUスロットを増やす競争が繰り広げられるのか、見守っていきたいところです。