米大統領首席補佐官の携帯にハッキング被害。2017年夏に発見、トランプ政権発足当時から気づかず

機密漏れがあったかは不明

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年06月12日, 午前 10:00 in security
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米国の大統領首席補佐官を務めるジョン・フランシス・ケリー氏が、国土安全保障長官時代に携帯電話を何者かにハッキングされていたことが明らかになりました。ケリー氏はトランプ政権における最初の国土安全保障長官です。米国の情報公開法Freedom of Information Act(FOIA)による要請によって、米国土安全保障省(DHS)時代のケリー氏の電子メールを確認したBuzzfeedによると、メールアカウントがハッキングされていたことを相手に伝え、以後は電話か対面に限定して案件を議論するという内容の文面がみつかったとのこと。

ケリー氏については、2016年末から2017年初めのあいだに私用の携帯電話がハッキングされ、2017年夏にホワイトスタッフの技術職員に調査を依頼したときに発覚したと、ニュースメディアのPolticoが報じていました。

Buzzfeedが報じた内容がPolticoのニュースを裏付けるものであれば、ケリー氏の私用携帯電話へのハッキングはオバマ政権からトランプ政権への移行時期に行なわれた可能性が高まります。またDHSの広報は上記のメールの送り先はケリー氏およびDHS関係者と多数のやり取りをしていた一般市民のひとりで、名前は開かせないとしています。しかしBuzzfeedは別の「問題をよく知る」複数のDHS当局者から、このメールはケリー氏がDHS内の人物に送ったものだとの回答を得たとしています。
ケリー氏がこの私用携帯電話で公務を行っていたか、機密情報を扱っていたかは明らかではありません。米国家安全保障局(NSA)はトランプ政権移行時に、新政権当局者に対しロシアや中国といった国からのスパイ・ハッキングのおそれがあるため、個人の携帯電話や電子メールアカウントの使用を中止するよう伝えたと言われています。

ケリー氏がハッキングされた携帯電話を使っているあいだに、たとえば外部からそのマイクやカメラにアクセスされていたとすれば、これは米国政府にとって大きな問題と言えることです。ただ、通常なら大統領側近の人々には専用の携帯電話保管庫があり、ホワイトハウス内では私用携帯電話は使えないことになっているはずです。

一方、より大きな問題はケリー氏のボスのほうかもしれません。米国大統領はホワイトハウスの技術職員が用意したiPhoneへのアップグレードを「不便だから」という理由で拒否したと伝えられました。さらに、過去5か月間ものあいだ使用しているiPhoneのセキュリティ関係のチェックを受けていないとされます。そんな状態でシンガポールでの米朝首脳会談に臨んで、はたして大丈夫なのかは気がかりなところです。

なお、米国議会はホワイトハウス周辺に増えているとみられる大統領の携帯を狙った「フェイク携帯基地局」の存在にも頭を悩ませています。

 

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