NASA handout image shows a self portrait from the Mars Exploration Rover Opportunity covered in dust as the mission approached its fifth Martian winter, December 21 to 24, 2011. This is a mosaic of images taken by Opportunity's panoramic camera (Pancam) during the 2,111th to 2,814th Martian days, or sols. The downward-looking view omits the mast on which the camera is mounted. REUTERS/NASA/JPL-Caltech/Cornell/Arizona State University/Handout (SCIENCE TECHNOLOGY ENVIRONMENT) FOR EDITORIAL USE ONLY. NOT FOR SALE FOR MARKETING OR ADVERTISING CAMPAIGNS. THIS IMAGE HAS BEEN SUPPLIED BY A THIRD PARTY. IT IS DISTRIBUTED, EXACTLY AS RECEIVED BY REUTERS, AS A SERVICE TO CLIENTS
火星に発生した砂嵐はこの惑星表面を1/4も覆う巨大さに発達し、15年の長きに渡って活動してきた火星探査ローバー、オポチュニティを巻き込みました。6月11日の時点ではまだかろうじて通信が可能だったもののそのバッテリー残量は低下を続けており、6月13日にはすべてのサブシステムをシャットダウンの上低電力モードに入ったことが確認されています。このモードではコンピューターのみが、残電力チェックのため定期的に起動します。ただ、砂嵐がつづけばオポチュニティの動力源である太陽電池パネルに砂が降り積もってしまうことが考えられ、嵐が過ぎ去ったとしても再起動に必要な電力が得られない可能性もあります。さらにNASAはオポチュニティのいる環境が、許容可能な最低温度を下回っていることも付け加えており、そのまま放置すれば故障を引き起こす可能性があることを認めています。

もともと90日間のミッションを予定して火星に送り込まれ、いつのまにか15年近くも火星上を調べ回っていたオポチュニティにとって、突然訪れた今回の嵐は大きな試練となっています。
%Vidible-5b1e8e07b704342589a6e0b1%ただ、NASAはまだオポチュニティが故障したわけではないと考えています。この巨大な嵐が去り、ふたたび太陽が姿を見せたときに、太陽電池パネルが必要な電力を起こすことができれば、ふたたび赤い荒野を走る事ができるようになるでしょう。このローバーは2007年にも猛烈な嵐を生き残りました。もう一度それを期待していけない理由はありません。

オポチュニティによる火星での科学的発見には、火星がまだ微生物を育むに足る条件を備えているという証拠も含まれました。またこれまでには忍耐の谷(Perseverance Valley)が地質学的に水や風による侵食で形成されたかを調査してきています。

ちなみに、火星で活動するもう一つの探査ローバー、キュリオシティはこの巨大嵐の被害を大きく受けてはいません。また、オポチュニティとともに2004年1月に火星に着陸した兄弟機スピリットは、2011年にその役目を終えています