Amazonは6月19日(米国時間)、ホテルなど宿泊施設向けに「Alexa for Hospitality」を発表しました。

音楽を再生するだけではなく、天気を確認したり、スマート家電を操作したりできるスマートスピーカーは、いまや家庭内に定着しつつありますが、Alexa for Hospitalityはこれをホテルの客室に持ち込むもの。

使用するEchoデバイスは市販のものと同じですが、ホテル向けにカスタマイズされたAlexaを搭載。Alexaを通じてジムの場所やプールの時間の確認など、ホテルの情報を確認したり、ルームサービスの注文、クリーニングの依頼、コンシェルジュへの連絡などが行えます。もちろん、音楽再生や照明やテレビ、エアコンの操作なども可能です。一時的にアカウントを接続することで、自分のAmazon MusicやSpotifyなどの音楽を聴くこともできます。

自分のアカウントを紐づけて使用すると、Alexaとの会話がホテル側に筒抜けになるのではとの心配もありますが、Q&Aによると、ホテル側はAlexaとのやりとりを聞くことはできません。会話のデータは暗号化されAmazonのサーバー上に記録されますが、これは通常のAlexaと同じです。なお、アカウントの接続は、チェックアウト時に自動的に削除されるとのことです。

これに近い試みとしては、2016年にラスベガスのホテル Wynn's Las Vegas がEchoを各客室に配置しています。ただこの時は、単にAlexaを通じてテレビやエアコン、照明などを操作するだけでした。また、ヒルトンでは、専用のスマートフォンアプリで客室内の家電を操作可能にすると発表しています。これらを考えると、Alexa for Hospitalityの登場は自然な流れなのかもしれません。

Alexa for Hospitalityは、ホテルなど宿泊施設向けに招待制で提供されます。米ホテルチェーンのMarriott Internationalとはすでに提携しており、Marriott Hotels、Westin Hotels & Resortsなど一部ホテルで今夏導入予定とのことです。