日本でもモトローラの「moto g6」「moto g6 plus」が発売になりました。「moto e5」と合わせて1万円台、2万円台、3万円台の価格を用意するあたりにモトローラの日本戦略の本気度合いが見えてきます。ハイエンドモデルは合体モジュールの「motomods」が使えるZシリーズで固定ファンをつかんでいるだけに、今後はライバルの多いミッドレンジクラスの製品でシェアをどう伸ばしていくかが勝負どころです。



moto g6 / moto g6 plusはモトローラの中核をなす「Gシリーズ」の製品です。初代モデル「Moto G」は2013年に登場しました。

経緯としては、2012年にモトローラ(モトローラ・モビリティ)がグーグルに買収されたことから、従来からのモデル「Droid」「Razr」シリーズを廃止。新生モトローラとして出てきたのがハイエンドの「Moto X」、エントリーの「Moto E」、そしてこの「G」シリーズというわけです。Gシリーズは毎年複数モデルを出しながらモデルチェンジを繰り返し、機能を高めています。

しかしGシリーズ2018年モデルとなるmoto g6 / moto g6 plusの進化は、これまでのモデルチェンジとはちょっと違った意味合いを持っています。この2つの製品は、下記6つの特徴を持っています。

1) 18:9のワイドディスプレイ
2) 光沢感あふれる背面のガラス仕上げ
3) 強力なボケ写真が撮れるメインカメラ
4) LEDフラッシュもあるセルフィーフロントカメラ
5) 振ってひねって操作できるMotoエクスペリエンス
6) DSDS対応でメモリカードも同時に利用できる

ディスプレイのサイズ変更は最近のトレンドに乗ったものですがGシリーズとしては初。メモリカードが別途使えるのは前モデルから引き継いだ特徴ですが、他社品にはあまりない機能です。

また本体の高級感ある仕上げは3万円台、2万円台のモデルとしては贅沢なつくり。価格以上の価値を感じられます。本体背面に2つ並んだカメラ周りのデザインも、今では見ただけでモトローラの製品とわかるデザイン。年々あか抜けてスタイリッシュなイメージになっています。



そしてカメラは最近のグローバル市場での流行、すなわち「ボケ」「セルフィー」をしっかり意識したものになっています。今市場で勢いのあるOPPOもVivoも主力モデルはミッド・ハイレンジやミッドレンジ。カメラフォンとしてアピールを行っています。

ところがこの2社はmoto g6 / moto g6 plusと同じ、背面デュアルカメラ+フロント高画質カメラの組み合わせのモデルを出していません。新興国で強いこの2社に対し、moto g6 / moto g6 plusは2社にないモデルで販売数を延ばすことができそうです。



とはいえファーウェイからはセルフィー強化の「nova 3e」がよく似たスペックで出ていますし、6月に中国で販売されたばかりの「honor Play」も同じレンジの製品。この2製品はmoto g6 / moto g6 plusにとって強力なライバルとなるでしょう。

また上位モデルにシフトを進めるASUSのZenFone 5Qがクアッドカメラを搭載しているものの、質感はmoto g6 / moto g6 plusより劣ります。「高級感+強力なボケ+高画質セルフィー」の3拍子を揃えたミッドレンジクラスの製品は市場にはあまり無いのです。



一方、moto g6 / moto g6 plusならではの機能はMotoエクスペリエンスです。端末を振るだけでカメラを起動するなど、慣れれば便利な機能。手首をひねるようにちょっと強めに力尾入れる必要はありますが、カメラ起動 フロントカメラ切り替えをひねりの操作だけで行えます。

また本体を2回振れば背面フラッシュのLEDライトが点灯するなど、わざわざメニューから呼び出して使うのが面倒な機能も手軽に操作できます。Motoエクスペリエンスは他社にはないモトローラならではの強み機能です。メーカー側もこの機能はもっとアピールしてほしいものです。



このようにmoto g6 / moto g6 plusは「あれが欲しい、これも欲しい、でも安い製品がいい」と考える消費者のことを理解した製品になっていると感じられます。何と言ってもプラスチックではなくガラスの肌触りが得られる背面は持っているだけでも満足感を得られますね。中位モデルの足固めができたモトローラ、次は最上位製品がどうモデルチェンジしてくるのか楽しみです。