この実験では現場作業員の省人化や高効率化を目指すとして、現場みまわりや安全点検業務にSpotMiniがどう使えるかを確認したとのこと。とはいえ、いくら自律歩行が可能で少々の障害物なら難なく乗り越えていけるSpotMiniといえども、素の状態では建設現場で活躍するのは難しいというもの。リリースでは、実験で得られたデータからセンサーやカメラなどのハード、ソフトの開発を行うとしており、今後建設現場での業務を受け持つための追加モジュールを装備した新しいバージョンのSpotMiniが現場に登場することになりそうです。
竹中工務店とソフトバンクは、2019年夏以降の本格活用に向けて準備を進めていくとしているので、もう来年の暑い時期には現場をシャカシャカとあるきまわって業務に励むSpotMiniの姿が見られるのかもしれません。
これがもし管理者側につくのであれば、炎天下の現場を監視して回るSpotMiniに装備されたカメラで働きぶりを監視され、管理者の声を届けるスピーカーから作業員の方々が檄を飛ばされるディストピア的風景が脳裏をよぎってしまいます。願わくば、ただでさえきつい現場の作業がぐっと楽になる方向で開発をお願いしたいものです。
あと開発者の方々には「池に落ちない機能」の開発をおすすめいたします。