Facebookのモバイルアプリがスマートフォンのマイクを通じて音声を拾い、それをターゲティング広告に利用しているというのはまことしやかに噂されている話ですが、この件についてはCambridge Analyticaに関する米議会での公聴会にて、マーク・ザッカーバーグCEOが否定しています

しかし、Facebookアプリの挙動についての具体的な調査は実施されておらず、陰謀論かなにかのようにこの噂を信じている人もいまだ根強くいるのが実際のところです。そこで、マサチューセッツ州ボストンにあるノースイースタン大学の研究者らは、Facebookのアプリを調べて本当にマイクが周囲の音声を拾っていないかどうかを確認することにしました。
研究チームは、Facebookアプリと連携したり情報をやり取りするアプリ約1万7000種類について、それぞれの挙動をつぶさに調べ上げました。その結果、やはりザッカーバーグCEOの言うとおり、こっそりとマイク経由で音声を拾ったり、オーディオデータを無断送信するようなケースは発見されなかったとのこと。

しかしながら、チームはなにやら不穏な動作を発見しました。調査したアプリの中のいくつかは、第三者にスマートフォンのスクリーンキャプチャを送信していたということです。たとえば、ファストフード注文アプリGoPuffは、データ分析会社AppSeeにスマ-トフォンのスクリーンショットと動画を送信しているのが見つかっています。

あらゆるものがインターネットにつながる現代において、スマートフォンからデータを取得するのは開発者目線では強く望みたいことかもしれません。しかし、GoPuffの使用許諾契約書にはスクリーンショットを送信することは明らかにしていませんでした。その後、GoPuffはこの研究で発見されたデータ送信についてはプライバシーポリシーに記載することで対応しています。

とりあえず、Facebookと関連するアプリはいずれも不正に音声データを送信はしていなかったということは今回の研究で確認できたと言えるでしょう。ただ、Facebookに限らずあらゆる無料サービスは、登録情報や行動履歴などからユーザーの性格や趣味嗜好などをデータ化しており、それをもとに広告の最適化などをしていることに変わりはありません。今回はあくまでもマイクから音声は拾っていなかった、というだけの話です。