ポケモンGOのイベント参加券をめぐる熱気、半端ないですよね。ソフトバンク / ワイモバイルのイベントは、申込みが殺到して延期になってしまいましたし。

僕もマクドナルドの参加券をゲットしようと思ったら、帰宅経路のマクドナルドでは既に売り切れていました。
※アイキャッチは配布日当日の高知県の様子。

さて僕は、Webマーケティングやゲームデザイン、UI/UXの改善等を生業としています。

出自はゲームデザイナーでして、現在はIT関係の仕事をを中心に行っています。で、このポケモンGOの盛り上がり、首都圏のオリンピックの混雑緩和の実験なんじゃないかと妄想してみたわけです。

そこで、今回はゲームデザイナー視点から、ゲームやネットサービスでこれらが解消出来ないかというお話をさせていただきたいと思っています。

現在、東京都は、都内の企業や官公庁に対して、大会期間の平日10日間を、できるだけ休暇を取ってほしいと呼びかけるとともに、ネット通販の利用を控えるようにとの協力を呼びかけて話題になっています。

先立って東京都は「時差ビズキャンペーン」を9日よりスタートしております。

まずは、早朝出勤した人に協力会社から提供されたゼリー飲料を配布するキャンペーンや、ラッシュ時を避けた時間帯限定で、デパート等で利用できるポイントが入手できる端末を新宿駅と渋谷駅構内に設置したりしています。

合計740の企業や自治体が参加するこのキャンペーンは、8月10日までの約1ヶ月間「満員電車ゼロ」公約の一環として行われていますが、この「8月10日」ってのにまずムムっもしや......と来ちゃいます。

2020年の祝日を移動させる「改正東京五輪・パラリンピック特別措置法」は、7月23~26日は土日も含めて4連休、閉会式をはさむ8月8~10日は3連休とすると報じられています。これは2020年へ向けた予行練習と見て間違いないでしょう。

ただ、これだけで平日10日間、都内の混雑を緩和できるとはとても思えないんですよね。なんせ、今も毎日の通勤ラッシュを大して緩和できてないわけですから。ゼリーがもらえるだけだとやっぱり弱いですよね。

ポケモンGOのイベントを各地域で開催して分散

そこで、現在絶好調のポケモンGOに一肌脱いでもらいましょう。2018年5月のポケモンGOの売上は、約114億円と前年度比174%アップ、これらは各種機能のアップデートで有用な課金施策が行われたことも無関係ではありませんが、調査会社のSUPERDATAによれば、プレイヤーベースも2016年のピーク以来最高レベルに達しているそうです。

また、調査会社ヴァリューズ調べでは、日本国内のアクティブユーザーは2017年度中も400万人台をキープしています。潜在的な国内プレイヤーは1000万人以上ですから、各種アップデートでプレイヤー数が横ばいまたは増加しているとして、伸びしろ含めこのプレイヤー数は馬鹿にできません。

2017年8月の「ピカチュウだけじゃない ピカチュウ大量発生チュウ!」では、開催地である横浜みなとみらい地区に合計7日間で延べ200万人が集結したいう実績があります。

そこで、

・オリンピック期間中、混雑が予想される23区内のポケモン出現を止める
・各地方でレアポケモンが出現する


というイベントを行うのはどうでしょう。

都内のジムもお休みにすれば、なおさら効果が高いでしょうね。

都心からの移動でかえって混雑しては本末転倒なので、スタンプラリー的なイベントも行い、できるだけトレーナーが長期間分散して都内から離れる様な設計がベストでしょう。

仮に、横浜みなとみらいのイベントレベルの集客だったとして、日数が多い分、約300万人弱の混雑が緩和されるはずです。これは東京ドームでの満員御礼のコンサートが5万人前後と言われていますので、東京ドーム60杯分に該当します。

買い物前乗りキャンペーンを行ってはどうか?

更に、ついでなのでネットサービス等が協力して、何かほかにも混雑緩和ができないかも妄想してみましょう。

大会期間中に手配される大会関係者用車両の往復による車両の交通量増は、おおよそ2万台に相当すると言われています。これに対し東京都は、15%の交通量を削減して、それらの影響を吸収しようとしています。そしてその中に、ネット通販に関する物流が挙げられています。

具体的には、不要不急のものは事前に購入したり大会期間後に購入することを求めているのですが、ただ呼びかけるだけではこれらを達成するのは困難かと思われます。

そこで、各種ECサイトに呼びかけ、6月中の注文で7月中旬までの首都圏へのお届け商品に関しては大幅な割引を行う一斉キャンペーンを行うのはどうでしょうか。

「買い物するなら6月中に!」

みたいな感じで、一大キャンペーンを打ち、都知事が広告塔となって盛り上げましょう。

1 日で約2兆8777億円を売り上げる、アリババグループの独身の日(11月11日)セールのプロモーションも参考にして、電車の車両ジャックやリアルイベントも含め大いに盛り上げたいところです。

ちょうど7日7日が大会前ですので、七夕に絡めた何かしらのキャンペーンにするのがいい気がします。

引きこもりを推奨させるのはどうか

なにも都内から地方へと人を移動させるばかりが解決方法ではありません。オリンピックを観戦するために都内に移動する人を規制するのは本末転倒でしょうし、TVでオリンピックを観戦する人達はそもそも首都圏の混雑に影響しません。

そこで、室内で楽しめるコンテンツを積極的に提供していくのはどうでしょうか。

NetflixやFOD(フジテレビ・オン・デマンド)、Huluと言ったサービスが、オリンピック期間中に無料体験をさせるサービスの開催を依頼するといった方法が考えられます。きっと、一定数の人々が家で動画視聴を楽しみ、それが街の混雑緩和に繋がることでしょう。

先日、Web漫画サイト「となりのヤングジャンプ」で行われた「『嘘喰い』全539話 イッキ読みキャンペーン!!」時には、有給を消化して「イッキ読み」を行っていたユーザーも僕の周りにちらほら存在していました。

例えば、期間内のサーバー費用の一部を都や国が補助したり、これらの無料キャンペーンを宣伝するのもありでしょうし、これらも都知事が広告塔となればなお盛り上がるでしょう。

価格もゼロ!各種動画が見放題!

こんなキャンペーンが理想的です。

僕はスポーツ観戦の趣味を持たないので、これが実現しようとしまいと何かしらの方法で引きこもっていると思うのですが、うっかり涼しかったりしたらおそらく東京の混雑原因の一員となってしまうでしょう。

なにか面白い動画が見放題で、それをみんなで見るのが流行ってたりしたら喜んで引きこもります。

さて、2020年の7月30日は実は都知事の任期も重なっており、「満員電車ゼロ」の公約の期限でもあります。様々な施策を通して、「都内混雑ゼロ」なオリンピックを実現していただきたいものです。