Detail of the keyboard on an Apple MacBook Pro 13-inch 2GHz laptop computer, taken on November 10, 2016. (Photo by Joby Sessions/MacLife Magazine via Getty Images)
IT修理屋さんiFixitは、このあいだ2018年版MacBook Proのキーボードにシリコン膜が追加されているのを発見しました。アップルはウェブサイト「静かになったキーボード」と説明しつつも、技術文書には、それが「砂や塵の侵入を防止する」ものであることを記しています。

そして、iFixitはこの防塵構造キーボードにどれ位の効果があるのかを試すべく実際に細かなゴミをキーボードに落として使う耐久性試験を行いました。実験では、MacBook Pro 2018に粉末状の塗料添加物をふりかけて、しばらく使い、そのあとでどの程度この粉末がキー構造内に侵入しているかを確認しています。その結果、おおよその塵やホコリはシリコン膜によってスイッチから離れたキーの隅のほうに集まることがわかりました。

しかし、より多くの細かい粉末を使い、やや"アグレッシブなタイピング"をした場合は塵がキー構造の内部にまで侵入し、スイッチにも付着するような状態になることがわかったとのこと。さらにこの実験を推し進め、わずかな砂をまぶしてみたところ、やっぱりキーに噛み込んでタイプできなくなるのが確認されました。

シリコン膜による改善は、短期的に見れば僅かな塵だけならば効果を発揮しているようです。しかしキーボード内の塵はノートPCとして使えば使うほど積もっていくものであり、今回の実験結果を見る限りでは、いずれまた何らかの障害が発生するかもという心配は拭いきれません。またキー構造内部の空隙が小さければ、エアダスターなどを使っても期待するような除塵効果は得られないかもしれません。

アップルは現在バタフライ式キーボードの問題でMacBook、MacBook Proユーザーから訴訟を起こされました。それは6月に無償修理プログラムを実施すると発表したことで一応の収束をむかえ、新しいMacBook Proではさらにキー構造の改良を盛り込んでは来たものの、この製品が寿命を迎えるまでキーボードが塵の噛み込みにトラブルフリーでいられるかは、やはり実際に使い続けてみなければわからない模様です。

主にオフィスや自宅など屋内でのみ使うならまだ良いものの、ビーチへ海水浴に出かけても、はたまた山登りに出かけても、ちょっとした合間にバリバリと文書作成などをこなさなければならない社畜ハードワーキングなMBPユーザー諸氏は、とりあえず日頃のメンテナンスをしっかりとすることをおすすめします。