クアルコムの財務責任者ジョージ・デイビス氏が投資家に対する業績発表にて、「次期iPhoneにはわれわれのライバル企業のモデムだけが使われる」とクアルコムが考えている点を明らかにしました。iPhone Xの無線モデムチップにはクアルコムとインテル2社の製品だけが採用されていることから、次期iPhoneが搭載するモデムについてはインテル独占供給になる、とのうわさがあがっています。
クアルコムは近年、アップルとの間に特許およびロイヤルティに関する訴訟問題を抱えており、これがアップルがクアルコムとの縁を断ち切る動機になっているとされます。

たとえば、2017年10月にはアップルがクアルコムのチップを使わないiPhoneを開発しているというニュースがありました。さらにその後の報道でも両者の亀裂は埋まるばかりか深まる一方でした。

結果としてアップルがインテルのモデムチップを採用するのも、十分に予想し得ることです。ここ最近に関して言えば、アップルが採用したクアルコム以外のモデムチップはインテル製のみであり、またスマートフォンの最も重要なパーツのひとつと言えるモデムチップの切り替えは、一朝一夕にできるものではありません。

ただし、アップルとインテルが蜜月関係なのかと言えばそれはまた別の話。イスラエルのメディアCalcalistは、7月上旬にアップルが2020年のモバイルデバイスに向けてインテル製のBluetooth/Wi-Fiチップを他社製に切り替える準備を始めた、と報じています。

もちろんこれはBluetoothとWi-Fiチップの話で、インテル製のモデムも同様に不採用、ということではありません。とはいえ、たとえある部分で今は良好な関係を築いていても、別の部分ではいつアップルにそっぽを向かれるかわからないというパーツメーカーの立場を浮き彫りにする話ではあります。

クアルコムにとっては、iPhone用モデムチップの供給を失えば大きな損失になる可能性があります。しかしわれわれユーザーは、少しでもiPhoneが高性能かつ手頃な価格になってくれれば文句はありません。