Facebookが設立の中国子会社、1週間で法人登記を取り消される

中国での根回しは難しいようです

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2018年07月27日, 午後 02:00 in china
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米Facebookが7月18日、中国・浙江省の杭州市にて子会社を設立したことが明らかとなりました。中国の情報開示システムに法人登記が確認されたあと、同社も「中国の開発者、イノベーター、新興企業を支援するためのイノベーション拠点構築に関心がある」と表明しています。

が、その後まもなく子会社の登記は抹消されることに。わずか1週間で撤回された理由は、米NY Timesの情報筋によると「浙江省の職員と中国サイバースペース管理局(CAC)との意見が一致していなかったため」Facebookは子会社の「Lianshu Science&Technology」の設立を、一度は杭州市に承認されました。ちなみにLianshu=中国語で「顔」と「本」を合わせた言葉です。その登録資本金は3000万ドル(約33億円)で、米Washington Postの情報筋によれば、ベンチャー企業への小規模な投資と助言を行うインキュベーター(起業支援会社)を予定していたのこと。

中国国内では、2009年からFacebook本体のSNSも使用禁止され、子会社の写真共有サービスInstagramもかつては人気だったものの、今では規制されています。

それだけに同社のマーク・ザッカーバーグCEOも中国進出に強い関心を抱いており、2014年には北京の清華大学で中国語で講演をしたり、2016年には高濃度スモッグ下の北京でマスクを付けずにジョギングをしたり、様々な努力を尽くしてきたわけです。


子会社の登録抹消につき、Facebookの広報担当社はコメントを拒否したとのこと。CACや浙江省政府や杭州市も、ノーコメントだと伝えられています。

NY Timesは、今回の一件が「中国の官僚主義がいかに複雑であるかを示している」と分析しています。

中国進出をはかる外国企業は、中国政府だけでなく地方分権化された省や市をうまく調整しなければならず、一部が支援してくれたとしても、他の場所で波風が立つ可能性がある。Facebookはそうした複雑に絡み合うお家事情の犠牲になったというわけです。

さらにCACは昨年、国内の大手ソーシャルメディアWeiboやWeChat、Baiduをサイバーセキュリティ法違反の容疑で捜査し、「国家の安全が脅かされる」と述べて締め付けを強化していました。中国政府の管理下にあるはずの国内SNSさえ警戒されているなか、Facebookが中国進出を果たすのはしばらく先になるのかもしれません。

 
 

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