ワシの爪のように物をがっちり掴み込む新素材

握力の強いロボットハンドへの応用などが期待されます。

Honyaku KanaiTetsuo
Honyaku KanaiTetsuo
2018年08月13日, 午後 04:45 in science
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Alaska bald eagle fishing

[Engadget US版より(原文へ)]

ほとんどの素材は、強く押すと膨らんで、エネルギーを外に押し出します。しかし、いつもそれが望ましいとは限りません。潰すとエネルギーを内部に閉じ込める素材のほうが便利な場合もあると思いませんか? こうした珍しい特性を持つ素材は、オーゼティクス(auxetics)として知られていますが、通常はとても壊れやすいため、一度しか使えません。ところが、イギリスのある研究者チームは、よりよい方法を見つけたようです。彼らは、何度も潰すことができて、壊れることなく、またエネルギーを外から加えることなく、繰り返し使えるオーゼティクス素材を開発したのです。ワシのかぎ爪のように、物を掴むことができます。

鍵となったのは、力を分配させ、エネルギーを取り込むように湾曲した形状で、猛禽類のかぎ爪のように、ラチェット式に「積み木」を内側に掴み込む三次元格子構造を作ることでした。これを開いて元の状態に戻したいときは、横に引っ張るだけで済みます。

まだ初期段階ですが、この素材は最初から3Dプリントで作れるように考えられています。研究者たちは、その利用方法もいくつか思い描いています。たとえば、彼らが提案しているのは、ロボットへの応用です。

非常に強い握力で物をしっかりと掴んで、放せと言うまで放さないロボットハンドとしての使い道は、容易に想像できます。また、熱源までの距離に応じてエネルギーの貯蔵特性が変化する素材の開発も考えられます。気温が高くなると風通しがよくなるジャケットなどが、すぐに思い浮かびます。この何度も使えるオーゼティクスが比較的身近なものになるのは、時間の問題かも知れません。

編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
原文著者:Jon Fingas

 
 

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関連キーワード: 3D lattices, auxetics, material, ratchet, robot hand, robotics, science
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