FREMONT, CA - JULY 26: Robotics arms install the front seats to the Tesla Model 3 at the Tesla factory in Fremont, California, on Thursday, July 26, 2018. (Photo by Mason Trinca for The Washington Post via Getty Images)
テスラのイーロン・マスクCEOが、将来的にModel 3よりもさらに小型かつ安価なEV開発の構想を、YouTuber マルケス・ブラウンリー氏によるインタビューで明らかにしました。マスク氏によると、テスラは今後「約3年」で2万5000ドル(約278万円)の電気自動車を作れるとのこと。動画の中で、ブラウンリー氏はModel 3購入時に下取りに出される車のなかでトヨタ・プリウス(2万3475ドル)が最も多いことを挙げ、そのプリウスの価格帯でEVを売ることに興味があるかと、マスクCEOに訪ねました。するとマスクCEOは「それはおそらく可能だ。2万5000ドルの車を出そうと思えば構想から開発、すべてをハードにこなせば3年後には可能だろう」と見積もりました。

イーロン・マスク氏はこれまでも安価なEVの開発について発言したことはありましたが、具体的な価格や必要な開発期間を口にしたのはこれがはじめてのことです。ただ、これは明らかに"いまの時点で安価なEVを出そうとした場合にどれぐらいでできるか"という質問に答えただけであり、その計画があるわけではなさそうです。

とはいえ、たとえば携帯電話が500mlペットボトルよりも大きかった時代から再設計を繰り返してiPhone Xに至ったように、自動車もまた何度も再設計を繰り返し、スケールしていくことですることで小さく安価な(iPhoneは決して安価とは言えませんが)EVも作れるようになるとマスク氏は語ります。



もちろんテスラもModel 3でかなり安価な価格設定を実現したものの、予定した生産量に届くのが遅れたため、スケールメリットを享受できていないのは、少々残念なところ。ただそれも現在は安定した生産が可能になりつつあり、購入希望者がいる限りは改善していくはずです。

これまでテスラといえばEV専業であるとともにプレミアムブランドとしてのイメージ戦略を行なってきました。しかし、マスクCEOの話からはあきらかに庶民グレードにもEVを投入し、オールラウンドな自動車メーカーに成長しようとする意気込みが見えてきます。

ただ、安価な車はヒットすればテスラの既存車種の何倍もの数が出るはずであり、それに完全自動化し熟成された頃のAutopilotを組み合わせれば、さらに訴求効果は高まりそうです。

なお、このインタビューでイーロン・マスクはModel 3や安価なEVの話の他にも、たとえば開発中の新型Roadsterには空気抵抗軽減のためリアビューミラーがカメラ化されるだろうことなども話しています。ただその前にModel Y、Tesla Semiトラック、ピックアップトラックなど、今後しばらくは新車種が目白押しなのも事実、そのうえで「ハードに働けば3年で2万5000ドルのモデルを出せる」と言うのならば、われわれ庶民は「そっちのほうを早くやってくれ」と思わずにはいられません。