CNNのインタビュアーからの質問に対して、ドーシーCEOは「我々はフェイクニュースを探そうとはしていない」と語り、Twitterスタッフが"真実を裁定する者"を演じるのは危険なことだと主張しました。
さらにアレックス・ジョーンズ氏とInfowarsのアカウントが発する嘘情報をサービスから取り除くのに消極的な理由として、Twitterにはすべてのツイートを監視してそれが嘘かどうかを判定するような「何時間も何時間も、何時間もかかる作業」に費やすリソースがないとしました。また、Twitterは変化を察知してはいるものの、その時どきの感情に左右されてユーザーアカウントの凍結を実施すれば、それはユーザーの信頼を失う結果になるとも説明しています。
一方、トランプ大統領とその周辺からの影響がTwitterを保守寄りにしたとする意見に関しては明確に否定しました。企業としてのTwitterはどちらかといえばリベラルながら、それがバイアスとして解釈されないよう特に気をつけてきたと主張しています。そして、あらゆる政治的方針もしくは中立性維持の圧力のために投稿内容のスクリーニングを行なったりはしないとCEOは語りました。
ただ、この発言には納得できない批評家も多いかもしれません。というのも、Facebookはポリシー違反の報告を受ける前に、違反する投稿を見つけ出してはそれを排除する動きを見せており、それでいながら、方針はおおよそ一貫しています。
ドーシーCEOはCNNのインタビューでTwitterの中立性を強調したかったかもしれないものの、一般の人の目にはこのSNS巨人が単に優柔不断なだけに見えたかもしれません。