OPPO R15 ProOPPO Japanは、かねてより日本での第2弾製品として予告していたSIMフリースマホ「R15 Pro」と「R15 Neo」を正式に発表しました。この記事では9月下旬発売予定となる「R15 Pro」のレビューをお届けします。

R15 Proは今回発表された2機種のうちでは上位に相当する端末です。価格が約7万円となっており、SIMフリースマホの中では比較的高級な部類と言えるでしょう。

OPPO R15 Pro

SIMフリーながらおサイフケータイ(FeliCa)にしっかり対応するのも大きなポイントです。また、防水性能を備えるなど、キャリアモデルにも引けを取りません。加えて、2枚のSIMでVoLTEの待受ができる「DSDV」もサポートします。

チップセットはミドルハイクラスのSnapdragon 660を搭載。メモリ(RAM)は6GB、ストレージ(ROM)は128GBと大容量です。

印象的な"美ボディ"

まず目を惹くのは背面の美しさ。レビュー機はパープル色ですが、光の当たり方によって見え方が変化し、薄紫から濃紺への上品なグラデーションが楽しめます。

OPPO R15 Pro
▲環境光で見え方が変化する美しい背面

画面サイズはサムスンのGalaxy Noteシリーズ並に大きい6.28インチ(1080×2280ドット)。流行の"ノッチ付き"で、有機ELディスプレイが採用されています。

本体の厚さは約8mmありますが、背面がなだらかに湾曲しているため、手に持った時にぶ厚い印象は感じません。ガラスボディで手触りも心地よく、フィット感は良好。ただ、長時間使う際には約180gという重さが手に負担をかけるかもしれません。

OPPO R15 Pro
▲急速充電器、イヤホン、クリアケースが付属。ケースはもう少し透明感がほしかったところ

OPPO R15 Pro

Suicaも使えるおサイフ対応。防水も

冒頭でお伝えしたとおりSIMフリー端末では珍しく、おサイフケータイをサポートするのが本機の大きな特徴です。この機種以外では「HTC U12+」や「Nuans NEO Reloded」など数機種しか存在しません。

おサイフケータイではモバイルSuicaやnanaco、楽天Edy、WAON、QUICPayといった主要なサービスはひと通り利用可能。もちろん、Google Payでも利用できます。

OPPO R15 Proスクリーンショット
▲モバイルSuica、Edy、iDなどに対応。Google Payも利用できる

日本向けの端末ではおサイフケータイと並んで需要が高い防水機能もIPX7相当でサポート。ワンセグこそ搭載しないものの、機能面では、キャリア向けモデルと遜色なしと言えるでしょう。

3キャリア対応。2回線ともVoLTEで通話可

「DSDV(Dual SIM Dual VoLTE)」をサポートするのも、この端末のポイントの1つ。VoLTEでの2回線の同時待受に対応します。3大キャリアのネットワークをサポートするため、組み合わせの自由度は高め。3G非対応のau系SIM同士の組み合わせでも利用できます。

OPPO R15 Pro▲nano SIMスロット2基を搭載。1基はmicroSDスロット兼用となるため、2枚のSIMを利用する場合、microSDは利用不可となります

筆者の場合、プライベートの電話番号(au)と仕事用の電話番号(NTTドコモ)の両方で高音質なVoLTE通話ができるところに強い魅力に感じました。

ソニー製センサーのデュアルカメラでクリアな写り

「カメラフォン」を標榜するOPPOの端末だけに、カメラには大きく注力されています。背面カメラはソニー製の最新イメージセンサー「IMX519」を搭載し、1600万画素+2000万画素のデュアルカメラ仕様となっています。荒れが少ない2倍ズーム機能や、被写体にフォーカスした写真を撮れる「A.I ポートレートモード」機能を備えています。

OPPO R15 Pro

全体的にくっきりとした画作りで、色使いにメリハリがあります。デュアルカメラは暗所での撮影で威力を発揮するようで、夜間の路地の写真では、街灯の白飛びを抑えつつ全体が描写することができました。

あえて難点を挙げるなら、ノイズ補正のためか、写真を拡大すると、のっぺりとした描写になっていることが多かったこと。ですが、7万円台のスマートフォンで撮れる写真としてはかなり優秀な部類に入ると言えそうです。

▲iPhoneライクなカメラUI

美肌機能はやや効き過ぎ?

アウトカメラだけでなく、インカメラも2000万画素と高解像度。そしてインカメラの最大のウリは美肌機能の「A.I. ビューティー」機能です。年齢や性別などに応じた補正かけてくれる機能で、男性でもひげを適度に残した状態で肌のキメが整った写真が撮れます。


▲「SNOW」アプリのような顔スタンプ機能も

実際に使ってみると、確かに肌荒れが抑えられた美肌な写真に。ただ、補正効果が強いためか、顔の輪郭が周囲の風景から浮いてしまい、良くも悪くも"盛った"写真に見えてしまう印象です。ちなみにSNOWのような顔スタンプ機能も備えています。

熱くならない急速充電「VOOCフラッシュチャージ」

外部端子はイマドキのハイエンド端末にしては珍しくmicroUSB。その代わりに独自の急速充電規格「VOOCフラッシュチャージ」に対応します。

OPPO R15 Pro

このVOOCフラッシュチャージは想像以上に実用的で、充電が完全になくなった端末でも接続してすぐ起動できる状態になります。筆者が実際に試した例では、電源を切った状態で35分間充電して、3430mAhと大きめのバッテリーを搭載する本機の66%まで充電できました。

OPPO R15 Pro

VOOCフラッシュチャージで特に優秀と感じたのは、充電中に使っていても熱くならないこと。充電しながらアプリを使っても快適です。急速充電で主流となっているUSB PDだと熱を持ちやすいため、この点は大きなアドバンテージと言えるかもしれません。

反対に、VOOCの残念な点はサードパーティー製の機器がほとんど流通しておらず、付属の急速充電器以外では使えないこと。海外では発売済みとなっているVOOCフラッシュチャージ対応純正モバイルバッテリーの国内販売に期待したいところです。

意外に使えるジェスチャー

OSはAndroid 8.1がベースの「Color OS 5.1」を搭載しています。Color OSはアイコンが横画面にならぶホーム画面や、情報をカード表示する機能など、どことなくiPhoneを彷彿とさせるUI。ある意味、iPhoneユーザーにとっては移行しやすいかもしれません。

「戻るキー」などが並ぶナビゲーションバーは画面上に表示される方式ですが、設定を変えて隠すこともできます。

その場合、画面下から上にスワイプするジェスチャーでオンスクリーンキーを操作する、"iPhone X風の"ジェスチャー操作にも設定できます。ジェスチャーでホームキー、戻るキー、マルチタスクキーの3つを使い分けることになりますが、意外と慣れやすく、ボタン表示を無くしても違和感なく使えるはずです。

OPPO Japanの本気が感じられる一台

今年(2018年)の2月に「R11s」で日本のSIMフリー市場に参入したばかりOPPO Japan。驚きは、防水とおサイフケータイという完全に日本向け機能を第2段製品として投入してきたことでしょう。

現状、デュアルSIM対応と、おサイフケータイ機能、この両方を搭載したスマートフォンはこの1機種しかなく、2台持ちユーザーがSIMフリーに移行するときも最適な1台となりそうです。本体の質感や操作の十分な完成で、日本市場で出遅れていたOPPOの反撃の嚆矢になるかもしれません。