生徒の自殺を防止するシステム「Beacon」発表。ブラウジング記録を分析して学校カウンセラーに警告

日本でも導入が望まれるかも

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2018年08月27日, 午後 04:00 in internet
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Beacon
学校向けのインターネットフィルタやChromebook管理ソリューションなどを提供する企業GoGuardianは、K-12(幼稚園の年長から高等学校を卒業するまでの13年間)の生徒が自殺や自傷行為に走る兆候を検出するシステム「Beacon」を発表しました。

GoGuardianはアメリカの約4000の学区で、約530万人もの生徒を見守っているとのこと。本システムは学校が危険な状態にある学生を識別し、求める助けを迅速に提供するための「早期警戒システム」と説明されています。Beaconは学校の支給するコンピュータに組み込まれ、学生のWebブラウズ行動をAIによって分析するシステム。学生の不調が検出されると学校カウンセラーや心理職専門家に警告し、フラグ(危険な徴候)が立っていると通知します。

さらに通知を受けたカウンセラーがBeaconの管理者ダッシュボードを開くと、アラートを発している生徒の身元と行動が表示されるしくみです。
Beacon
さらに生徒の行動は、「一般的な自殺の調査」「一般的な自殺の想像」「助けとサポートを求める」「自傷行為」および「積極的な計画」という5つのカテゴリに分類されます。たとえば「(首吊りの)縄を結ぶ方法」であれば「積極的な計画」に、毎年の自殺者数の統計数字を調べた生徒は「一般的な自殺の調査」に仕分けられるという具合です。

学校ごとのBeacon設定によっては、カウンセラーは地元当局や子供の両親に連絡するための情報も確認できます。そしてカウンセラーによる生徒のリスクレベルの独自評価や、フォローアップ(面倒を見る)したかどうかも記録できます。

GoGuardianのCEOであるAdvait Shinde氏は、取材に対して「Beaconはほぼ1年間テストされており、1週間あたり約2000件もの兆候を検出しました。ときにはBeaconの警告がきっかけで、ちょうどいいタイミングで子供の両親に介入してもらえたこともあります」と語っています。

アメリカ自殺予防財団(AFSP)によると、毎年4万5000人ものアメリカ人が自殺しているとのこと。国境を超えて、人が見逃しやすい兆候をAIが発見し、より多くの命を救うシステムが望まれているのかもしれません。
 
 

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関連キーワード: ai, education, internet, school, suicide
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