テスラはまだセミトラック用の充電スタンドMegachargerを設置できていませんが、イーロン・マスクCEOはセミトラックが今回、一般EV用のSupercharger網を利用しつつ単独で目的地に到達できたとしています。テスラがところどころに設置しているEV充電スタンドSuperchergerは、Model SやModel Xなど通常のセダンやSUV型EVの充電を想定しているため、その区画内にセミトラックを停めるスペースがありません。そのためマスクCEOは今回の走行距離の半分、1000マイルの長さの(フリーモントかアーカンソーどちらかの充電設備に接続できる)「延長コード」を作ったと、お得意のジョークを飛ばしていました
What's cool is that it was driven across the country alone (no escort or any accompanying vehicles), using the existing Tesla Supercharger network and an extension cord
— Elon Musk (@elonmusk) 2018年8月25日
米国を横断するほどの単独長距離走行は、(J.B. Huntを含む)テスラ・セミを予約済みの企業を安心させるPRの意味もあるかもしれません。とはいえ、それでもまだいくつかの疑問は残されます。たとえばSuperchargerを使ったとして、テスラ・セミの充電時間はどれぐらいかかるのか。またMegachargerが整備されていない状態でドライバーがどれほどテスラのセミトラックを信頼できるかetc...。
当然ながら、単独で米国を横断できるほど長距離を走れたことは、テスラ・セミにとって重要なステップです。ただ、Megachargerの整備をはじめとして、まだまだテスラにはやらなければならないことがたくさん残っているようです。