そんなノッチですが、市場ではおおむね2種類のデザインに分かれています。1つはEssential Phoneのようなフロントカメラのみを収めたもの。海外では「水滴型(ウォータードロップ型)」や「しずく型(ティアドロップ型)」などとも呼ばれています。
もう1つはiPhone Xが採用した幅広い切り欠きです。便宜上、iPhone型としますが、フロントカメラ以外にも各種センサーなどもノッチの中に収めています。iPhone Xのノッチよりも、どれだけ狭いかをアピールポイントにするメーカーも多いです。
以下では、そんなノッチを採用するスマートフォンのノッチ部を集めてみました。これだけあれば、お気に入りのノッチが見つかるかもしれません。
ウォータードロップ/ティアドロップ型
・ Essential PhoneまずはEssential Phone。ノッチの歴史はここから始まりました。
・ AQUOS R Compact
シャープのAQUOS R CompactもEssential Phoneと同様のスタイルですが、より半球に近い形です。AQUOSシリーズではAQUOS R2も同様のノッチを採用しています。
・Wiko View2
日本にも参入したフランスメーカーWikoの最新モデル、Wiko View 2もティアドロップ型のノッチを採用。コーナーを緩やかにしているのがオリジナリティでしょうか。
・OPPO R17/R17 Pro
OPPOが中国で発表した新端末、OPPO R17 / R17 Proは、上の3つとはちょっと違った感じのティアドロップ型です。鋭角な部分がないので、意外と違和感は少なく感じます。
iPhone型
・iPhone Xいまやノッチフォンの代名詞ともなっているiPhone X。ノッチサイズの基準にもなっています。次期iPhoneも同様のノッチを継承するようで、ノッチブーム(?)はしばらく続きそうです。
・ASUS ZenFone 5
2月の発表当時、まるでiPhone Xだとの批判を浴びていたZenFone 5/5Z。ノッチはiPhone Xよりも26%小さいとアピールしていました。
・HUAWEI P20 Pro
HUAWEIもP20シリーズからノッチを採用。現在は上位モデルから普及モデルまで、幅広くノッチを採用しています。
・LG G7 ThinQ
LGが5月に発表した旗艦端末、LG G7 ThinQもノッチ付きに。LGは以前からディスプレイ上部にサブディスプレイを追加したX Screenなどの端末をリリースしており、G7のノッチ左右部分もセカンドディスプレイだと位置づけています。
・OnePlus6
OPPOから派生し、高性能端末を手軽な価格で販売することで存在感を強めているOnePlusも、OnePlus 6からノッチフォンに参入しています。
・OPPO R15 Pro
国内発売も発表されたOPPOのR15 Proは、最新のR17とは違い、iPhone型のノッチです。OPPOはRシリーズ以外に、下位モデルとなるAシリーズでも同様のノッチを採用しています。
・Xiaomi Mi 8
元祖ベゼルレス端末 Mi Mixなどを手掛けるXiaomiも、フラッグシップ Mi 8でノッチを採用しました。7月に発表したAndroid One端末A2 Liteも同様のノッチを持っています。
ノッチを採用している端末はほかにもいろいろありますが、代表的なものだけを取り上げてみました。先にも書いた通り、ノッチのトレンドはしばらく続くと思いますが、最近ではVivoやOPPOなどが可動式のフロントカメラを採用するなど、そもそもノッチが不要となる仕組みも導入し始めています。また、サムスンやSonyなど、ノッチを採用していないメーカーもあります。
今年の前半はノッチの採用がアピールポイントとなっていますが、今後はノッチがないことが特徴となっていくのかもしれません。