VAIOは、今年1月に発売したVAIO S11/S13の「ALL BLACK EDITION」の販売が好調だったことを受けて、新たな特別仕様のモデル「VAIO S11 RED EDITION」を本日8月30日から予約受付開始し、9月14日に発売します。今回のモデルはVAIO S11のみで、最速のお届け日は9月14日。12月末までの販売とされていますが、数量限定のため、予定数に達したら早期に終了するとのことです。

今回の特徴は、光沢のある赤の天板とパームレストで、ボディ全体を赤くするのではなく、キートップや底面、サイド部分はブラックにすることで、メリハリのある引き締まった印象のデザインになっています。



ALL BLACK EDITIONと違い、今回数量限定となったのは、赤い塗装と染色へのこだわりから。S11の天板部分はUDカーボンを採用していますが、そのカーボンも塗装時のムラが出ないものだけを選別して利用。まず1層目にピンクカラーのメタリック塗装で輝きを作り、その上に透過する赤い塗料を塗り重ねることで深みのある赤色を実現。3層目に光沢UVコーティングを行うことで、ツヤ感を出しながら傷つきにくい仕上げになっています。


▲UDカーボンへの塗装サンプル。色を重ねUVコーティングすることで、深みのある輝きに


▲塗装の工程。下地であってもむらなく塗る必要がある

この塗装時に1層目で塗りムラが出てしまうと、2層目が透過するタイプのため仕上がりに影響を与えるため、すべてやり直しになってしまい、難易度が高いそうです。このため、数量を限定して制作する必要があるとのこと。また、UDカーボンの周りはポリカーボネート樹脂ですが、色味や質感を合わせるようにしているといいます。



アルミパームレストは、アルマイト染色により赤く染色していますが、深みを出すために長時間の化学研磨によって光沢感を高め、コク色付けすることで天板の赤色に負けない色合いを実現。こちらも化学研磨の時間を変えたりして試作を繰り返し、最適な輝度が得られるものにしたそうです。また、染色時間も通常の倍の時間を掛けて濃い深みのある赤色に仕上げられています。


▲化学研磨と染色の時間の違いで、写真上と下とではこれだけ違いが出る


▲化学研磨のイメージ

指紋センサーや2ボタンタッチパッドも赤色の特別仕様になっています。こちらも色味の試作を重ねてタッチパッドの色味を基準に調整。光沢感を持たせるのではなくマットな仕上がりになっています。


▲ボタン部分の試作。真ん中のものが採用



天板にあるVAIOのロゴは、光沢ブラックを採用。赤と黒のツートンカラーを意識しALL BLACK EDITIONのような黒地に黒いロゴという同系色にはせず、くっきりと目を引く仕様に。



天板の背面にあるオーナメント部分は、ヘアライン加工を残しつつ黒く引き締めたカラーリングが採用されます。この部分も赤色を考えたとのことですが、引き締まって見える黒色にしたのだとか。PCを使用する際は机に接する部分なので、持ち運ぶときにしか見えませんが、この辺のデザインに対するこだわりが、やはりVAIOだなと感じました。


▲アルマイト染色による赤色のオーナメントも試作したが、採用ならず

パッケージも専用のツートンカラーを採用。ロゴは黒の箔押しで、プレミアム感を演出しています。



今回、VAIO S11のみを限定版に選んだ理由は、VAIOによると「メインストリームはVAIO S13であり、これまでの販売台数もS11より多いのですが、VAIOファンにはS11のほうが人気は高く、そういったユーザーをターゲットにしているので、今回はS11のみにしました」とのこと。

この「VAIO S11RED EDITION」は、VAIOストアソニーストアでの販売となります。スペックは、CPUがインテルCore i7-8550U(1.8GHz/最大4GHz)のみですが、メモリーは8GBか16GB、ストレージはPCIe接続の第三世代ハイスピード/ハイスピードプロタイプから選択できます。また、LTEモジュールや英語キーボード、TPMも選択可能です。価格は19万6800円(税別)からとなっています。

とにかく今回は数量限定のため、気になったらすぐポチるのが賢明です。生産数に関しては公表されていませんが、VAIOの担当者とお話したときの感触からすると、それほど多くない数100台レベルなのではないでしょうか。すでに、販売サイトでは予約を受け付けていますので、発売日に欲しければいますぐ予約しましょう。