NASAのトランジット系外惑星探索衛星(TESS)が、4台搭載するカメラをフルに使って宇宙の広範に捉えた初のイメージを公開しました。これは8月7日に約30分をかけて撮影された画像で、12もの星座が一望できます。
TESSは、5月に4台あるTESS搭載カメラのうちのひとつが、動作確認のために2秒間の試験露光を行いました。厳密に言えば、これが最初に撮影した画像ということができるわけですが、ケプラーの後継者であるTESSの能力を示すには物足りないものでした。

ピーター・アクロイドの著作になぞらえたのか、NASAが「原初の光」と呼ぶ今回の画像には、12の星座にくわえて、天の川をめぐる2つの矮小不規則銀河が特徴的に見えます。さらに大小マゼラン雲、その上には球状星団があります。また全体の左側にある明るい光はくじら座の赤色巨星ミラ、右側にもある明るい恒星は半規則変光星のかじき座R星。
しかし、TESSの本来の目的は、このなかからまだ発見されていない惑星を抱えていると思われる恒星をすべて調べることです。TESSの主任研究者ジョージ・リッカー氏は「この画像には、これまでの地上からの観測で、すでに十数個の惑星が隠れていることがわかっています」とコメントしています。

この「原初の光」の画像は、TESSがこれから2年を掛けて監視する26分割された宇宙の1区画にすぎません。この観測機は、今後1年間は宇宙の南天を1区画あたり27日をかけて観測し、まだ見ぬ惑星をいくつも発見してくれるはずです。

ちなみに、2021年まで打ち上げ時期が遅れているジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡とその他多くの地上の望遠鏡は、TESSが発見した惑星について、分光技術を用いて、その惑星が持つ大気の有無や成分、密度、質量などを分析する予定です。
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