一方、SECはこのツイートの時点では、マスク氏は株価や資金については確保どころか「何も決まっておらず、議論もされていない段階だった」としました。
マスク氏提訴を受け、直後の9月27日午後の取引でテスラ株は7%ほど下落しました。さらにテスラ非公開化に関するツイートを巡っては、SECだけでなく司法省も投資家を欺いた疑いで調査を進めているとされます。
SECのスティーブン・ペイキン(Steven Peikin)氏は「企業の執行役員は、市場における信頼の地位を保持し、株主にとって重要な責任を負っている」と話し「いくら企業の役員が有名人であったりテクノロジー革命の推進者であったとしても、その個人的な評判が、社会的責任を軽減するための免罪符にはなりえない」と、至極真っ当な説明を付け加えました。
マスク氏は現在、8月にタイで発生した少年サッカーチーム洞窟遭難事故における英国人ダイバーへの中傷発言で訴訟を起こされており、司法省の動きを含めるとマスク氏は今後3件の訴訟に同時に直面する可能性があります。
そのほかにも、マスク氏は9月はじめにポッドキャスト番組のインタビューに応じた際、収録中にもかかわらずホスト役に勧められるがまま飲酒、さらには差し出されたマリファナを吸引までした映像が問題になっていました。番組が収録されたニューヨークではマリファナは合法ではあるものの、企業経営者としての軽率な行動や発言には批判の声があがっています。