初の「太陽系外衛星」を発見?地球の4倍前後の大きさ、太陽系外惑星Keplar-1625bに追随

ただし確定にはフォローアップ観測が必要

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2018年10月4日, 午後 03:00 in Space
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コロンビア大学の研究者らが、ケプラー宇宙望遠鏡を使って発見した太陽系外惑星のひとつが月、つまり太陽系外衛星である可能性がある、と発表しました。

過去数年ケプラー宇宙望遠鏡を使った観測で、およそ2600個もの太陽系外惑星が発見されました。しかし衛星となると、実は太陽系外ではまだ見つかっていなかったのです。言うまでもなく太陽系外であろうとも、衛星は恒星に比べると非常に小さく、単独で発見するのは困難です。そのため今回の報告でも、まだ太陽系外衛星だと確定したわけではありません。

研究者らは、ケプラー宇宙望遠鏡が見つけた284の太陽系外惑星のデータを分析し、その中に太陽系外衛星の特徴が現れていないかを探しました。そして2017年、惑星Keplar-1625bにそれらしきデータの変化があることを発見しました。

研究者らはその後ハッブル宇宙望遠鏡を使い、恒星(Keplar-1625)の前をKeplar-1625bが通過するのにあわせて約40時間の観測を行ないました。

今回観測に使った手法はトランジット法と呼ばれるもので、これは、惑星が恒星の手前を通過する際に発生する、恒星の見かけ上の明るさの低下を調べます。ハッブルを使って得たデータからは、恒星の明るさが2回低下しており、そのうち1回は低下の度合いが小さかったことから、惑星とそれに随伴するさらに小さな天体があることを示していていました。
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さらに、惑星が恒星の前を通過するのが予測より早く始まったことも、Keplar-1625bが衛星を伴うことを示しているとされます。これは惑星が衛星の重力に影響を受けることで、公転速度が一定でなく振動しているためと推測されます。この現象は地球と月の間にもあるものです。

研究者のひとりAlex Teachey氏は「この恒星の明るさの変化を説明するには、そこに太陽系外衛星が存在するというのが自然です。その明るさの変化のデータを見たとき、私は鼓動が早まるのを感じました」とコメントしています。

ただしこの研究では、恒星の明るさの変化が太陽系外惑星とその衛星によるもの以外ではないか、という可能性を完全には排除できていません。

たとえば、Keplar-1625bとともに別の惑星が恒星の前を通過した可能性も考えられるわけです(ただし、これについてはケプラーのデータからすでに否定されています)。したがって研究者らは、引き続き観測を続けて裏付けをとる必要がある、としています。

ちなみに、今回の研究で観測された太陽系外衛星は、実際に存在するならば海王星ほどの大きさがあると考えられます。また惑星の方は木製の数倍の大きさと推測されるとのこと。宇宙のサイズ感はちっぽけな地球に済む我々に、いつも驚きを与えてくれます。


 
 

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