トリプルショットのカメラフォン、LG V40 ThinQはこの冬の裏本命スマホ:山根博士のスマホよもやま話

合計5つのカメラで自由自在な写真撮影が可能

山根博士 (Yasuhiro Yamane)
山根博士 (Yasuhiro Yamane), @hkyamane
2018年10月8日, 午前 11:30 in mobile
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LGの新製品「V40 ThinQ」が10月4日に韓国で発表されました。LGの顔と言えるスマートフォンは毎年春に登場する「G」シリーズ。ところが日本ではこのGシリーズはここ数年投入されておらず、「Isai」やドコモ向け低価格機などが秋冬に登場しています。この春発表された「G7 ThinQ」も日本に投入される噂すらありませんでした。

しかしLGのスマートフォン戦略を見ると、もはやGシリーズではなくVシリーズがフラッグシップモデルという位置づけなのかもしれません。昨年秋発表で日本にも投入された「V30」シリーズはSnapdragon 835を搭載した高性能端末として出てきました。それまでの「V10」「V20」がセカンドスクリーンを搭載した実験的なモデルという印象を強めていたのに対し、V30は「iPhone X」や「Galaxy Note8」に対抗できるハイエンドモデルとして登場しています。

今回発表されたV40 ThinQも、チップセットはSnapdragon 845を採用しています。そしてメモリーは6GBと高容量、ストレージは64GBがやや物足りないものの、6.4インチ19.5:9の大画面は迫力あるコンテンツ再生が可能です。ステレオスピーカー搭載でHi-Fiサウンド再生も可能。



さらにはこの大きさで169gと重量も軽めに仕上げています。V40 ThinQ発表前日に日本で発表されたシャープの「Aquos Zero」は6.2インチで146gと「6インチ以上で世界最軽量」を謳いますが、V40 ThinQの169gも十分軽量で、しかもAquos Zeroよりワイドなディスプレイを搭載しています。



カメラはフロントに2つ、リアに3つのクアッドカメラ。すでに3カメラはファーウェイの「P20 Pro」とOPPOの「R17 Pro」、サムスンの「A7(2018)」などが採用していますが、どれもメインに使われるのは2つのカメラのみ。これに対してV40 ThinQは広角+標準+望遠という構成。つまりあらゆるシーンの撮影チャンスを逃さないレンズの組み合わせとなっているのです。



デュアルカメラの組み合わせは、広角+標準、あるいは標準+望遠(光学ズーム)の組み合わせのどちらかが主流です。ASUSの「ZenFone 4 Pro」のようにワイド+望遠という欲張りな組み合わせもありましたが、各社もう1つのレンズは広角を選ぶケースが多いようです。しかしそれでは遠距離撮影には向きません。SNSでシェアするくらいの写真ならデジタルズームでノイズの乗った写真でもいいのでしょうが、インスタ映えするような写真には不向きです。

V40 ThinQはそんな悩みを解決すべく、手前側から遠距離までを自在に撮れる3つのカメラを搭載してきたというわけです。しかも新機能の「トリプルショット」を使えば、1回のシャッターで広角 標準 望遠と自動的に切り替えて3回撮影してくれるため、あとから一番写り映えのいい写真を選ぶこともできるのです。これは他のデュアルカメラの端末でもぜひ搭載してほしい機能で、撮影時に画角を切り替える必要がないためシャッターチャンスを逃しません。



さて3つのカメラがあればほぼすべての画角で撮影が可能と言えますが、今後カメラの数はまだ増えていくかもしれません。V40 ThinQ同様に焦点距離を変えたレンズの組み合わせをさらに増やすメーカーもあるでしょう。とはいえレンズが増えすぎるとユーザー側の切り替え操作も面倒です。となると3つくらいがちょうどいいのかもしれませんし、4つ、5つの場合はそれぞれがモノクロや被写界深度測定用の、機能性のカメラになる可能性もあります。

本来は光学ズームレンズを搭載するのがいいのでしょうが、ASUSの「ZenFone Zoom」に搭載されていた薄型ズームレンズは衝撃に弱いという話がありましたし、コンデジのような沈胴式レンズではスマートフォンとして使いにくくなります。3つの焦点距離のレンズを順次切り替えて使う方法が、今のところはベストなのかもしれません。



V40 ThinQのトリプルカメラの使い勝手は悪くなく、あとからもっと広角にしたかった、なんてときでもトリプルショットで撮影しておけば好みの絵を選ぶことができます。またトリプルショットで撮影した写真にBGMを付けたショートムービーも自動生成してくれるので、SNSでシェアするときにいい感じにアップできます。撮影中に3つのレンズの画角を比較しながらレンズを選ぶこともできるので、カメラの切り替え操作も最小限で済みます。

製品名につけられた「ThinQ」は、LGのスマート家電プラットフォームの名称です。LGはハイエンドスマートフォンを、スマートホーム製品のファミリーとして家電とのシームレスな連携をアピールしようとしています。しかしV40 ThinQはトリプルカメラで楽しく写真を撮影できる「カメラフォン」としての魅力にあふれた製品です。カメラ機能をよりフィーチャーすれば、他社のハイエンドスマートフォンに十分対抗できる製品になるでしょう。ここのところやや話題性に欠けていたLGのスマートフォンが面白くなってきました。

 
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