HDリメイク版『シェンムー』、開発中止されていたことが明らかに。予算の制約や開発遅延が原因?

『シェンムー』には人を狂わせる何かが…?

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2018年10月16日, 午後 03:00 in gaming
0シェア
FacebookTwitter
shenmu
今年8月にはPS4向けの海外版が発売され、日本では11月に発売を控えている『シェンムー I&II』。製品版はオリジナルの移植に近い仕上がりとなっていますが、実は細部に至るまで高画質化したHDリメイク版が開発されていたものの、中止されていたことが明らかとなりました。

海外ゲームメディアEurogamerはあるソースから入手したとして、HDリメイク版と製品版との違いを解説する動画を公開しています。
『シェンムー』はシリーズ第一作『シェンムー 一章 横須賀』が1999年に、2001年に続編の『シェンムーII』が発売。セガ・ドリームキャストのハードの命運を賭けて送り出されたものの、商業的には不遇な結果となり、全16章とされたストーリーも結末を見ることなく志半ばで終わっていました。

しかし、自由度の高い「FREE」システムは後のオープンワールドの元祖とされ、欧米では高い人気を誇ることに。そうしたカリスマ性もあり、続きを描く新作『シェンムー3』はKickstarterにて一夜にして200万ドルを調達し発売は2019年に延期されながらも生みの親の鈴木裕氏のもとで鋭意開発中です。

Eurogamerが公開した映像では、HDリメイク版が全般的に高画質化していることが目に見えて確認できます。高解像度化されたテクスチャやアンビエントオクルージョン(環境光がどの程度遮られているかを反映したレンダリング)、シャドウマップ(影用のテクスチャ)も実装。原作では平面テクスチャで処理されていた屋根瓦などが3D化されていたりと、風景の隅々までディティールが深まっています。

開発中止された原因は明らかではありませんが、Eurogamerは予算の制約や開発の遅れによるのではないかと推測しています。

HDリメイク版の開発担当は、PS4版『シェンムー I&II』も手がけている開発スタジオd3tです。8月に発売された後者に多数のバグがあったと伝えられているのは、「もともとはHDリメイクを発売予定だったが、昨年8月に急きょオリジナル移植に近い方向へと変更し、時間が足りなくなった」ことが理由かもしれません。

原作の『シェンムー』シリーズ自体が、鈴木裕氏をはじめセガのスタッフの作品愛が大きすぎるあまり、開発期間も開発費用も膨れ上がったという経緯があります。本作には、プロのクリエイターを営利事業の枠から逸脱させる魔力があるのかもしれません。

 

TechCrunch 注目記事新型コロナのソーシャルディスタンスを支援するビデオチャットアプリ8選

 

新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]

 

関連キーワード: dreamcast, games, gaming, sega, Shenmue
0シェア
FacebookTwitter