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ファーウェイが日本時間10月15日の夜に発表した新スマートフォンMate 20シリーズには、Androidスマートフォンの拡張ストレージとして定番のmicroSDカードスロットがなく、独自規格のNMカードが採用されています。NMカードはnano-SIMカードサイズで、mate 20シリーズでは2つあるSIMスロットのうちひとつに挿入して使えるようになっています。
microSDカードとSIMカードスロットを個別に用意するよりも、SIMカードスロットで使えるストレージ用メモリーカードを使ったほうが、とにかく内部スペースのないスマートフォンの設計の自由度が向上します。3.5mmイヤホンジャックがiPhoneやその他のスマートフォンからなくなったのも、薄型化のためと言うよりは、かさばるジャックやDAC部分を取り除いて他のパーツを配置したかったからとも考えられます。

ただ、広く使われているSDカードのような製品を独自規格のものに置き換えるとき、ユーザーの立場からまず問題になるのは、その独自規格の製品が簡単に入手できるのかということ。もしメーカー単独で製品展開をするなら販路が限定されるうえ、製造コストが高くついて普及している共通規格の製品との価格競争について行けなくなる可能性があります。

さらに、ストレージに使うカードを独自規格にしてしまった場合、万が一スマートフォン本体が故障したとき、カードにため込んだ写真や動画を取り出す手段があるのかどうかも気がかりなところです。

わかりやすい例としては、PS Vitaが採用した専用メモリーカードの例があります。端末のストレージとして使うカードはそう頻繁に入れ替えるような使い方はしないものの、独自規格では数量が出ないために価格が下がりにくい問題が起こります。PS Vitaの場合も、SDカードに比べると同容量でも価格は高止まりしてしまい、ユーザーの不満を招くことになりました。

ファーウェイが今後NMカードを他のメーカーにライセンスしたりするのかは記事執筆時点では不明ですが、とりあえずMate 20シリーズを購入するときには、microSDではないということを理解しておくべきでしょう。