IBMによる買収はクラウド事業の取得を目的としたもので、RedHatはIBMによるローカル/インターネットにまたがるハイブリッドクラウドサービスの一翼を担いつつも、個別の部門として機能し、いままでどおりオープンソースのアドバンテージを活かしたサービスを提供することになる見通しです。
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買収合意はLinux、オープンソース界隈をざわつかせることになりそうですが、両社はこれまで20年にわたってエンタープライズLimuxの分野で協力してきたことを強調し、コミュニティへの貢献といったオープンソースへのコミットメントを維持することを約束しています。
IBMは直近の業績見通しで収益が予想を下回る結果を出しており、それは過去5年にわたって徐々に進行しています。流れを変え、クラウドビジネスでアマゾンやマイクロソフトをキャッチアップするために、IBMはRedHatに白羽の矢を立てた格好と言えそうです。またRed HatはIBMのハイブリッドクラウドやエンタープライズ部門からのリソースを活用して、オープンソース技術を世界の企業に広めていくことが可能となります。