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ソフトバンクグループは11月5日、2019年3月期 第2四半期 決算説明会を開催。登壇した孫正義会長兼社長は、サウジアラビア人記者殺害事件について「決してあってはならない悲惨な事件」とコメントしました。

(孫さん発言全文)

「決済説明の前に、一言私の方から説明させていただきたい。それは、ソフトバンクグループと、サウジ投資ファンドであるPIFの関係です。今回のカショギ氏事件が、どのような影響を与えたのか。おそらく多くの人の関心は、そこにあるでしょう」

「今回の事件は、決してあってはならない大変に悲惨な事件だったと認識しています。これはカショギ氏一個人の大切な人生に加え、ジャーナリズム・言論の自由に対する、大変な問題を提起するものでした。そのような意味で、私どもはこの事件に対して、強い遺憾の意を示したいと思っております」

「先日、サウジでイベントがありました。そこに私は参加しませんでした。しかしサウジには行って参りました。それはサウジの政府高官の皆様に直接お会いして、私どもの懸念をしっかりお伝えする。という目的があったからです。ぜひ、事件の真相が一日も早く解明され、責任のある説明がなされることを心から願っております」

「一方、私どもはサウジの国民の皆様から、資金をお預かりしております。この資金は、サウジの国民の皆様にとって、今後の経済の多様化、オイルに依存しない経済の多様化など、そういう責務を負った資金であります。このよう悲惨な事件があった、これは事実ですが、一方で私どもはその責務を、サウジ国民の皆様に背を向けることなく果たすべきであると思っています。そのような意味でも、しっかりと事件の真相が究明され、その説明がなされることを心から待っています。」

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(追記)質疑応答

──第二第三のビジョンファンド、戦略に変化は?

「まだビジョンファンド1のお金が残っています。それに加えて、上場がどんどん進んでいるので、資金回収もあります。そういう物をしっかりと使いながら、ビジョンファンド2を行うには時期尚早でありますので、もう少し慎重に考えていきたい。しかし大きな流れとしては、SoftBank 2.0の大きな方向性として、ビジョンファンド2・3は変わりなく今後もやっていきたい」(ソフトバンクの第2ビジョンファンドにサウジアラビアが450億ドルを出資するとBloombergが報じていた)

──サウジでは、ムハンマド皇太子にも懸念を伝えたのか

皇太子ともお会いしましたし、そのほか多くの大臣や政府高官とお会いしました。そのうえで、直接私どもの懸念を伝え、事件に対する真相究明をしっかり行っていただきたいということを伝えました。皇太子は、非常に真摯に受け止めておられた。

──ムハンマド皇太子はなんと言っておられましたか

起こってはならない事件だった。という感じです。

──皇太子ご自身の関与についての言及は?

もちろんそんな事はありませんでした。

──サウジは他にも人権侵害がある。それでも今後サウジの出資をうける覚悟はある?

カショギ氏事件以外の部分については、政治のいろいろな問題がありますし、米国とサウジの関係、日本政府とサウジの関係、日本とイラン、サウジの関係、いろいろな問題が複雑に絡んでいます。ビジネスをやるうえで政治の深い部分にはあまり関与すべきではないと考えています。

──ビジョンファンドとして新たな資金をどう考えているのか

事件の真相究明がしっかりとなされてから、そのうえで慎重に判断したい。現時点で我々の方に「ビジョンファンドのお金は受け取りたくない」とか、そういう話はあまりきていません。若干の影響はあろうかと思いますが、我々としては真摯に誠意をもって、きちっと対応・説明し、慎重に行っていきたい。

(更新完了)