これに関連し同サービスは、これまでにクリエイティブ・コモンズでアップロードされていた写真は削除対象に含めないという方針を明らかにしました。
WEBのフォトストレージサービスが容量の削減を行うこと自体はこれまでにもありましたが、超過分の削除を行うのは非常に稀な、そして厳しい対応です。
Flickrは、ほとんどの無料プランユーザーは1000点も写真や動画をアップしておらず、実際の影響は少ないとの見解を示していましたが、懸念されていたのがクリエイティブ・コモンズで共有されていた写真の扱いです。
Flickrには、著作権が切れた歴史的な写真や、パブリックドメインで公開されている写真をNASAやスミソニアン博物館、あるいは政府機関などが公開しているコモンズと、一定の決まりの中で写真を利用できるクリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開されている写真があります。
これらの写真はさまざまな場所で利用されていますが、今回の1000点制限により写真が削除されてしまうのではないかと危惧されていたというわけです。
これについてFlickrは今回、これらを削除対象に含めないと明言しました。
まず、コモンズでアップロードされている写真は、参加している機関がもともとProライセンスを取得している(あるいは無料のProライセンスが提供されている)ため、影響を受けないとのこと。また、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスで公開されている写真についても、そのアカウントの写真や動画が1000点を超えている場合でも削除はしないとのことです。
ただし、対象とならないのは11月1日までにアップロードされ、クリエイティブ・コモンズで公開されていたもののみ。これからアップロードされる写真は削除対象となります。また、削除対象にはならなくても、既に1000点を超えていれば新しい写真をアップロード出来ないことに変わりはありません。
なお、Proアカウントへの移行にコスト的な懸念がある非営利団体については、無料のProライセンスをリクエストするためのフォームが用意されています。