韓国サムスンは、GalaxyスマートフォンのDeXにてLinuxを動作させる「Linux on DeX」のベータプログラム参加受付を開始しました。
2017年10月に発表されたLinux on DeXは、Galaxyスマートフォンにキーボードやマウス、ディスプレイを接続してPC風に利用するDeX機能を利用し、Linuxディストリビューションを動作させるというものです。
アメリカ・サンフランシスコにて開催された開発者会議 Samsung Developer Conference 2018 (SDC18)
にあわせて公開された動画を見ると、Linux on DeXのアプリからLinuxが利用できることがわかります。
Linus on DeXでは「Ubuntu 16.04 LTS」がサポートされ、また同Linuxディストリビューションでは開発元のCanonicalが、Linux on DeX向けにカスタマイズをくわえています。動作対象端末は「Galaxy Note9」と「Galaxy Tab S4」で、現時点では他のディストリビューションや端末への対応は発表されていません。
またサムスンはDeXの改良も進めており、Galaxy Note9やS9/S9+ではドックなしのケーブル接続のみでDeXが利用可能になりました。さらにGalaxy Tab S4ではタブレットの画面上でDeXが利用できます。さらに噂では、将来的にはDeX機能のワイヤレス接続に対応するという話も出ています。
GalaxyスマートフォンだけでLinux環境を持ち運べるLinux on DeXは、特に開発者には需要の高そうな機能です。なお、ベータプログラムへの登録は2018年12月14日に締め切られる予定です。