日本では11月に発売されたGoogleのフラグシップモデルPixel 3 XLで報告されていたスピーカーに関する不具合に関して、Googleが今後数週間のうちに修正すると回答したことが報じられています。
この問題はPixel 3では確認されておらず、大型モデルのPixel 3 XLでのみ報告されていたもの。TwitterやRedditで一部ユーザーからの声が伝えられていましたが、ようやく事態が改善に向かいそうです。一部のPixel 3 XLでスピーカーの音が割れる、音が歪むといった報告は、10月に先行発売された海外でも相次いでいました。もっとも、こうした症状は50%未満の音量で、低音域から中音域という状況に限られていたようです。
さらに上のスピーカーを指で塞ぐと音量があまり変わらず、下のスピーカーを塞ぐとほとんど聞こえなくなる。つまり下側の音量が極端に大きいといった報告もありました。
This quick demo shows just had drastic the imbalance is on the Pixel 3 XL's speakers.
— Artem Russakovskii (@ArtemR) 2018年10月18日
Covering the top speaker barely makes a difference.
Covering the bottom, however, is a whole other story.
Google says it's working as designed. ¯\_(ツ)_/¯ pic.twitter.com/VuqkzMb5ra
前モデルPixel 2 XLでも発売当初は似た問題が物議を醸していましたが、そのときは「ハードウェアを交換する」しか有効な手立てがない、すなわち個々のハードに不具合があるという結論に落ち着いていました。ところが、Pixel 3 XLではハードを交換しても不具合が再現したとの報告もありました。
海外メディアAndroid Policeは、この件を問い合わせたユーザーの1人がGoogleのサポートから、「今後数週間のうちにソフトウェアアップデートを配信し、特定の場合に低音量で音が割れる問題に対処します。この問題は今後のアップデートで収載される予定です」という回答を受け取ったと伝えています。
@ArtemR@RDRv3@AndroidPolice
— Thomas Demeter (@Cyadd) 2018年11月14日
You guys hear this yet? pic.twitter.com/8Ja7GtK1yS
もちろんユーザーサポートの回答は公式見解とは言えないため、Android PoliceはGoogleに連絡を取り、この情報が正しいと確認を取ったとのこと。昨年モデルではハードウェアの不具合とされていた同様の現象が、最新モデルではソフトウェアで解決するとは興味深いところです。
Pixel 3/XLでは、他にもSMSメッセージが勝手に消える、充電時に異常に加熱、メモリ管理の不具合などが報告されています。Googleが対応して完全に動作が安定するまでには、しばらく時間がかかるかもしれません。