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11月15日(米現地時間)、マイクロソフトはVisual Studio 15.9を正式リリースし、ARM版Windows 10向けに64ビットアプリを作成できるSDK(ソフトウェア開発キット)とツールを公開しました。

これと合わせて、Microsoft StoreはARM64アーキテクチャ向けに開発されたアプリケーションの提出を正式に承認。各社から発売されているARM版Windows 10搭載ノートPCの機能向上が図られそうです。マイクロソフトの発表によると、Visual Studio 15.9を使用してUWPとC ++ Win32のアプリケーションを再コンパイルし、ARM版Windows 10上で動作するネイティブアプリが作成できるとのこと。同社は、今年5月から早期プレビューツールを提供してARMネイティブ環境の準備を進めてきましたが、ようやく正式対応となります。

ネイティブアプリとは、そのCPUが解釈できる機械語で直接動作するアプリケーションのこと。他のCPU向けの機械語を変換して実行する「エミュレーション」よりも一般的に高速かつ効率的に動作します。

つまり新たな公式開発ツールのメリットは、既存のx86(32ビット)アプリをエミュレーションで実行するのではなく、ARMネイティブアプリに再コンパイルして、デバイス本来の力を引き出しやすくなることです。ARM搭載デバイスの処理速度アップや、バッテリ持続時間の向上も期待できるかもしれません。

今回の発表では、パートナー企業であるLenovoとSamsungが、年末商戦のホリデーシーズンに向けてSnapDragon 850プロセッサ搭載のARM版Windows 10デバイスを発売することを告知しています。それぞれYoga C630 WOSGalaxy Book2は製品発表済みですが、ARM版64ビットアプリの充実により活用の幅がいっそう広がりそうです。