ペン付きスマホはシニア向け? LGが「Q Stylus」を投入した狙い

「銀河なノート」とはコンセプトが違うようです。

石井徹(TORU ISHII)
石井徹(TORU ISHII), @ishiit_aroka
2018年12月3日, 午後 01:30 in Smartphone
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LG Stylus
LGは11月22日、6.2インチのペン内蔵スマホ「LG Q Stylus」を楽天モバイル向けに投入すると発表しました。この製品でLGは、スタイラスペン内蔵スマートフォンを同社として初めて日本向けに投入することになります。

ペン対応の大画面スマートフォンというと、サムスンの「Galaxy Note」シリーズが有名です。最新モデルのGalaxy Note 9は大手キャリア向けで10万円を超える高級なスマートフォンとなっています。

一方、「LG Q Stylus」はペン付きで大画面という特徴は共通ですが、価格は3万9800円(税別)と抑えめ。その分機能も控えめにまとめています。


LGエレクトロニクスジャパンの金希哲氏は「Q Stylusは競合製品とは明確に違うニーズを満たすために開発された」と説明します。その想定ユーザーの1つは「シニア層」です。

LG Q Stylus

シニアにはタッチパネルが操作しづらい?

LGのペン付きスマートフォンは、最初米国向けにスタートし、過去に3機種を販売。「Q Stylus」は4代目のモデルになります。

LGのペン付きスマホは米国の大手携帯キャリア全社で取り扱い実績があり、一定の地位を確立していると金氏は説明します。また、韓国では「親孝行キャンペーン」として、子どもが契約すると親の家までスマホを届けるサービスを展開。シニア層に好評を博しているといいます。

LG Q Stylus

ペン付きスマートフォンがなぜシニア層に好評なのかというと、スマートフォンのタッチパネルは、実はシニア層との相性が良くないから。

現代のスマートフォンで主流となっている静電容量式のタッチパネルでは、画面に指が触れたときの電流の変化を検知しています。この仕組みでは、指先の皮膚に水分があることで成り立っています。

しかし、人間は年を取るほど手が乾燥してくるもの。指先の皮膚がカラカラに乾いていると、タッチパネルは反応しません。そうしたときでもスタイラスペンがついていれば、細かい操作もできるというわけです。

Q Stylusでは手書きメモや塗り絵アプリなど、ペンでできる基本的な機能は一通り揃えています。くわえて金氏は「特にキーボードに使ってもらいたい」と、細かい表示を正確に操作できるメリットを強調しました。

LG StylusLGエレクトロニクスジャパン モバイルコミュニケーションプロダクトチーム 次長 金 希哲(キム・ヒチョル)氏

大画面はほしいけど高機能はいらない人に


そのほか、Q StylusでLGは、「大画面を求めながらも高機能は求めない」ユーザーも視野に入れています。

Q Stylusは6.2インチのFHD+ディスプレイを装備しつつ、スタイラスペンも内蔵。重さは約172gと同画面サイズの競合製品の中では軽い方に属します。

チップセットはミドルレンジ向けの「Snapdragon 450」、メモリーは3GB、ストレージは32GBと控えめですが、動画配信サービスの視聴がメインであれば、このくらいの性能でも十分かもしれません。防水・防塵に対応するほか、日本向けモデルではワンセグも搭載します。

LG StylusLG Stylus

楽天モバイル以外での販売は?

楽天モバイルはLG Q Stylusの発表時に「楽天の国内先行販売」と紹介しています。つまり、他の大手キャリアやMVNOでの取り扱いや、LGによる直販などの可能性も残されていると考えられます。この点についてLGにきくと、「現時点では楽天モバイル以外の販路は未定」という回答でした。まずは楽天モバイルに投入し、反響次第で販売を拡大していく狙いのようです。


【LG Q Stylusのスペック】
LG Stylus
 
 
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