ジャストシステムは、日本語ワープロ「一太郎」と日本語入力エンジン「ATOK」の新バージョンを発表しました。一太郎の新バージョン「一太郎 2019」は、来年2019年2月8日に発売されます。
価格は、「一太郎2019」単体販売で2万円(税抜、以下同)、画像編集ソフト「花子2019」などが付属する「一太郎2019 プレミアム」は2万5000円。ブリタニカ社のオンライン百科事典などもセットになった「一太郎2019 スーパープレミアム」が3万8000円となっています。
校正機能では、略称を定義した場合に、その後の記載で正式名称を繰り替えていたら指摘する機能が追加されます。たとえば、「スマートフォン(以下、スマホ)」という記載の後、「スマートフォン」という表現がでてきたら「スマホ」に修正するよう促すといった内容です。違う略称を再度定義した場合にも修正を促します。
一方で、校正機能の提案制度も向上。新語などの候補で誤った指摘をする確率が減少したとしています。
表記揺れの校正では、複数のシートにわたってチェックできるようになります。1つのファイルで1冊分の書籍原稿を書いているなら、章をまたいで1冊すべての内容をまとめてチェックし、表記の揺れを検出します。
脚注番号の自動修正
論文などで利用される脚注機能では、脚注番号を修正すると、対応する番号が連動して修正されるようになります。脚注番号の振り直しを行う手間がなくなります。製本後のイメージを確認できる「見開き表示」
レイアウト機能では、複数行分のスペースを確保して中央に見出しを配置する「行取り」に対応。より柔軟なレイアウトができるようになりました。また、「見開き表示」も追加されました。実際に製本した際に、どのように見えるのかを確認しながら、原稿を書き進めることができます。
新元号や「6万文字」に対応
来年2019年5月には改元が予定されていますが、一太郎2019では、新元号が決まり次第、アップデートモジュールにより対応します。また、IPAが国際規格化を完了した新しい日本語文字コードにも対応しています。最新のIPAmj明朝フォントを搭載し、約6万文字を入力可能に。変体仮名も文字として入力できます。