NASAの太陽探査機が最初の接近観測を実施
写真は、アメリカ地球物理学連合の秋季大会で公開された、最接近時にWISPR(Wide-field Imager for Solar Probe)で観測したコロナ流線を画像化したもの。太陽の東側周縁に現れ、2種類の可視光線を含むほか、その背後には木星の姿が明るい点として見えています。
NASAの太陽系物理学部門のリーダー、ニコラ・フォックス氏は「太陽系物理学者たちは、この使命を達成するために60年以上待ちわびてきました」と述べました。Parker Soler Probeは3つの調査項目をもって太陽に臨んでおり、ひとつは太陽のコロナはどうして太陽の可視表面よりも高温なのか、太陽から放出される太陽風の速度は?そして、太陽粒子の中にはなぜ光の半分以上の速度で放出されるものがあるのか?といったことを調べます。
ジョンズ・ホプキンス大学応用物理学研究所でParker Solar Probeプロジェクトに携わる科学者Nour Raouafi氏は「何十年も謎だった太陽現象を理解するのに必要な情報が、いま届きつつあります。それらの関連を知るために、Parker Solar Probeはコロナと若い太陽風のローカルサンプリングを行っています」と述べました。
今後、探査機は周期的に太陽に接近してはデータ収集を行い、2025年まで探査活動を継続します。
脱獄iPhone用アプリストアCydia Store終了へ
そして、脱獄iPhone向けにアップルの規制にとらわれない無償/有償アプリを提供してきたのがCydia Store。とくに脱獄向けの有償アプリの多くはCydiaの決済システムを使うことが多く、もっとも知られた脱獄アプリストアとなっていました。
しかし最近では、iPhoneの機能向上にともなって脱獄行為そのものの需要が低下しており、いくつかの脱獄アプリのリポジトリはすでに閉鎖。Cydiaも数千ドル/月の負担が重く、運営者Jay Saurik (Jay Freeman)はRedditに年内のシャットダウン計画について投稿していました。
またCydiaには脆弱性も見つかったことから、すでにアプリの購入機能を停止。さらにユーザーが危険にさらされる可能性があるため、脱獄ユーザーとして著名なAndy Wiikなどは、Cydiaアカウントから支払いに関する情報を削除するよう促しています。WiikはCydiaのシャットダウンについて「Saurikは自身の健康のために良い決断をした」とAppleInsiderに述べました。
なお、いまだCydiaからのアプリのダウンロードは可能です。ただ、通信量がSaurikにとって負担になっていることを考えると、完全なシャットダウンもそう遠くはないかもしれません。
NVIDIAとRED、8Kビデオ編集をより多くの人々に
NVIDIAはデモンストレーションこそQuadro RTX 6000を搭載したHP Z4ワークステーションを使用したものの、このSDKはNVIDIAのコンシューマ向けGPU、GeForce RTX 2080 Tiなどでも利用できるとしています。
もっとも、まだまだ8K映像は再生環境が充分に普及しておらず、最終的に8Kに出力する用途がないから必要ない、と考える人もいるかも知れません。しかし、最終的に4Kで出力するために、ソース編集段階を8Kでやっておくことで画質劣化を最低限に抑えることができます。また8K映像の一部を利用する格好で4K映像に仕上げることもできると考えれば、8Kでの編集環境があって困ることはないはずです。
テイラー・スウィフト、ライブ会場で顔認証技術つかいストーカーを特定
そして、テイラー・スウィフトほどにもなれば、そうしたストーカーやセキュリティ的に問題のある人物がライブ会場にやってくることもあるでしょう。2018年4月には、1か月で4回もストーカー被害に遭ったことが報じられていたスウィフトは、5月に開催されたライブイベントの会場にはリハーサルの模様を映し出すモニターを設置。そこに仕込んだ顔認証システムで、映像に集まる人々のなかにストーカーがいないかをチェックしていたと、音楽カルチャーメディアのRolling Stoneが明かしました。
前の月にストーカー被害が相次いでいたスウィフト側には、顔認証カメラ設置の正当な動機があるとは言えます。しかし、このカメラ設置について、きちんと観客に説明をしていたかという質問には、スウィフトのスタッフは回答していません。また、このシステムが取得した観衆の写真は誰が所有し、どれほどのあいだ保管されるのかといったことも明らかにされていません。
顔認識技術は、コンサートなどのイベントや日常生活において、ますます大きな役割を果たすようになっています。チケット販売会社Ticketmasterは、Blink Identityと称するスタートアップに投資を実施しました。この企業が開発するセンサーは、歩行者を立ち止まらせることなく、1秒未満でスキャンが可能とのこと。顔認証が発達するのはいいことではあるものの、そのデータの取り扱いには細心の注意をはらっていただきたいものです。
Virgin Galactic、事故後初の宇宙飛行試験に成功
We're taking you to space, @richardbranson 🚀 🌎 pic.twitter.com/BKSjzutqRL
— Virgin Galactic (@virgingalactic) 2018年12月14日
このフライトはただの試験飛行ではなく、NASAの依頼による4件の科学実験、さらに生命維持装置の試験などを実施しています。
もちろん最終目的は乗客を載せての商用宇宙飛行。今回のフライトで行われた実験はその目標を部分的に達成するものだったと言えるかもしれません。ただ、Virgin Galacticはまだ乗客を乗せてのフライトには慎重な姿勢を見せています。少し前には、ブランソン卿自身が宇宙旅行に行くために訓練を始めたと語っていたものの、Virgin Galacticは、まずは「安全に」テスト飛行プログラムを終了させたいと強調しています。
ちなみに、宇宙について詳しい人なら、宇宙空間は高度100km以上ではないのか?と思うかもしれません。そして、それは間違いではありません。一般的には、ほぼ大気がなくなる高度100kmのカーマン・ラインより上の空間を宇宙と定義しています。
ただ、厳密にいえば高度どこからが宇宙かという絶対的な定義はありません。実際、NASAやアメリカ連邦航空局は80kmから上を宇宙と定めています。またVirgin Galactic自身も、VSS Unityの最終的な高度は80kmを目標にすると、以前に発言しています。