そして、このコメディ内でリベイロが、トム・ジョーンズのヒット曲「よくあることサ (It's Not Unusual」をバックに踊ったオリジナルのダンスは"カールトン・ダンス"と呼ばれ、いまやリベイロの定番ネタになっています。
この訴訟においてリベイロが問題としたのは、ゲームFortniteで見られる"Fresh"と呼ばれるエモートがカールトンダンスそのままだったこと。百聞は一見にしかずで、見比べてみればその動作がまるっきり同じなのがわかります。また音楽もトム・ジョーンズのそれを模倣しているとすぐに分かるものです。
ゴシップニュースメディアの米TMZによれば、リベイロの弁護士は「Epic Gamesは、世界で最も人気あるビデオゲームFortniteで、リベイロ氏の類似性と知的財産を不正流用しています。Epicはこのゲームから記録的な利益を得ており、彼の肖像と象徴的知的財産の使用について報酬を支払う必要があります」と述べています。
ちなみに、Epic Gamesにはラッパーの2 Millyも、やはりPV中のダンスを流用されたとして訴訟を起こしています。さらに、リベイロと2 Millyはやはりゲーム中でダンスの動作が出てくる「NBA 2K」シリーズの開発元2K Gamesにもそれぞれまったく同じ訴訟を起こしました。
ダンスの振り付けには著作権が認められているものの、それはリベイロのようなネタ的なものにまで適用されるのかどうかははっきりとしません。もし認められるのであれば、営利目的でその動きを再現する場合は著作権者の許諾が必要になると考えられます。もし、2人の主張が認められれば、ゲーム内の他のエモートについても続々と「私が作った」と手を挙げる人が出てくるかもしれません。それはそれでプレイヤー諸氏には気になる話です。
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