NASA、カイパーベルト天体「Ultima Thule」の最初のクリアな画像を公開。元日のフライバイ観測より

太陽系初期の雪だるま

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年01月3日, 午前 11:50 in Space
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NASAの探査機ニューホライズンズから、エッジワース・カイパーベルトにある天体「2014 MU69(Ultima Thure)」の詳細な画像が届きました。その形状は新年にふさわしく、みごとな雪だるま型をしています。この画像は、Ultima Thuleから約2万7000km離れたところから撮影されました。しかし可視光によるカラー画像は大きくぼやけた感じになっています。一方、モノクロの望遠カメラ"Long-Range Reconnaissance Imager"による画像はいくらかましで、地表の模様がなんとなくわかります。NASAはそれらの画像を合成して、この時点で最も詳細なUltima Thuleの姿を描き出しました。

Ultima Thuleは約21マイル(約33.8km)ほどの長さがあると見積もられていますが、その形は2つの球体がゆっくりと接近しやがてひとつになった"コンタクト・バイナリー(接触連星)"と呼ばれる状態になっています。ジョンズホプキンス大学APLは、この形状は太陽系の生い立ちを99%さかのぼった頃にできあがったもので、ごく初期の惑星形成プロセスを表すものだと考えています。
ultima thule
ニューホライズンズプロジェクトの地質学および地球物理学チームを率いるジェフ・ムーア氏は「ニューホライズンズはタイムマシンのようなもので、太陽系が形成され始めた頃を見せてくれます。この画は次第に冷えて固まってゆく惑星形成の始まりを物理的に表しています。Ultima Thuleを詳しく研究すれば、惑星がどのように形成されたかの理解を助けてくれます」とコメントしました。

プロジェクトのリーダー、アラン・スターン氏は「今回のフライバイは、歴史的成果と言えます。これまでの探査機はこのような小さな天体を高速で追跡し観測したことはありませんでした。ニューホライズンズは、最先端の宇宙船ナビゲーションの新基準を打ち立てました」と語っています。

元日のフライバイで探査機が取得したデータは、今後数週から数か月をかけ順次、地球へと送信されます。今回の画像はこれまでで最もはっきりとしたものですが、さらに高解像度の画像もまだあとから送られてくる予定です。
 
 

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