Slightly Mad Studiosのイアン・ベルCEOは「XboxやPlayStationと同じようなコンソールになるだろう」と語っています。ベルCEOはこのゲーム機が「主要なVRヘッドセットをサポートし、スペック的には"2年後のハイスペックPC"と同等になる」としており、より具体的には、4K解像度において120FPS(VRでは片方の眼あたり60FPSとの表現)で動作するとの説明もされています。
What is the Mad Box? It's the most powerful console ever built... It's literally 'Mad'... You want 4k, you want VR at 60FPS? You want a full engine for free to develop your games on it? You have it.
— Ian Bell SMS (@bell_sms) 2019年1月2日
およそ3年先の話とはいえ、"ハイスペックPCと同等"の性能を持つ本体ハードがどれぐらいの価格で提供できるか、そしてどれぐらい人気タイトルを揃えられるかは気になるところです。すでに各コンポーネントメーカーとも話を詰めているとしており、その価格は将来的なライバル機に対して競争力を持つとベルCEOは語っています。
ただ、ゲーム専用機は本体の販売だけで収益をあげていくのは非常に難しいものです。ニューカマーの参入はゲーム機市場の活性化という意味では重要ですが、相当に高いハードルが待ち構えているでしょう。ベルCEOはMad Box(仮)が「世界的なコンソールになるだろう」と言うものの、ソニーや任天堂、マイクロソフトの間に割って入れるかは、これから少しずつ明らかになっていくはずです。
ちなみに、Slightly Mad StudiosはMad Box(仮)がゲーム以外にも様々なシミュレーション分野への適応力を持つと説明しており、たとえばVRショールームといった用途などにも対応できるとしています。そういえば、12月にはBaiduがUnityエンジンで構築した仮想空間で自動運転AIを鍛えているといった話題もありました。同様にMad Box(仮)もゲーム機としてだけでなく、VRを用いる各種シミュレーターや自動運転AIなどへの応用を想定していそうです。