AMDは1月7日(現地時間)、Chromebook向けのAPU(CPUとGPUを統合した製品)A-Series Processors、モデルを発表しました。
あらたに発表されたのは、1.8GHzのA6-9220Cと1.6GHzのA4-9120C。どちらも2コア/2スレッドでTDPは6W。GPUにはそれぞれRadeon R5、R4を搭載します。
気になるのはそのパフォーマンスですが、Chromebookで採用が多いCeleron N3350やPentium N4200とくらべ、WEBブラウズで23%、写真編集で42%、オフィスアプリケーションで74%高速だとしています。
実際にAMDのAPUを搭載するChromebookは、Acer Chromebook 315とHP Chromebook 14がそれぞれ発表済み。いずれもタッチ非対応は1366×768ドット、タッチ対応は1920×1080ドット。RAM 4GB、ストレージ32GB。
価格はどちらも269ドルからとなり、今後、エントリー~ミドルクラスのChromebookでは、Intel搭載機と競合することになりそうです。
▲AMDプロセッサを搭載するAcer Chromebook 315
なお、Chromebook向けのAシリーズとは別に、第2世代のRyzen Mobileプロセッサも発表されています。こちはら製造プロセスが12nmになったCPUとVegaベースのGPUを統合したAPUです。
発表されたのは下記の7製品。
- Ryzen 7 3750H : 2.3GHz~4.0GHz、4コア/8スレッド、TDP:35W、GPU:1.4GHz/10コア
- Ryzen 7 3700U : 2.3GHz~4.0GHz、4コア/8スレッド、TDP:15W、GPU:1.4GHz/10コア
- Ryzen 5 3550H : 2.1GHz~3.7GHz、4コア/8スレッド、TDP:35W、GPU:1.2GHz/8コア
- Ryzen 5 3500U : 2.1GHz~3.7GHz、4コア/8スレッド、TDP:15W、GPU:1.2GHz/8コア
- Ryzen 3 3300H : 2.1GHz~3.5GHz、4コア/4スレッド、TDP:15W、GPU:1.2GHz/6コア
- Ryzen 2 3200H : 2.6GHz~3.5GHz、2コア/4スレッド、TDP:15W、GPU:1.2GHz/3コア
- Athlon 300U : 2.4GHz~3.3GHz、2コア/4スレッド、TDP:15W、GPU:1.0GHz/3コア
このAPUを搭載した製品は、ASUSがTUF Gaming FX505DYとFX705DYを発表しており、いずれも2019年第1四半期に発売予定となっています。