カニエ・ウェスト『The Life Of Pablo』の「Tidal独占リリース」発言めぐるファンからの訴訟に和解

カニエ側は「他サービスの音源は別バージョン」と主張していました

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2019年02月1日, 午前 07:50 in Services
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Music Kanye West Kid Cudi
2016年2月14日にリリースしたアルバム「The Life of Pablo」について、当初カニエ・ウェストは自身も深く関わる音楽ストリーミングサービスTidalでの独占リリースだと説明し、他のサービスやCDなど物理媒体での販売はしないと説明しました。ところが、実際にはわずか数週間したのちにApple MusicやSpotifyで配信を開始し、われわれを苦笑させたのはいまだ記憶にあたらしいところです。

様々なトンデモ発言で周囲を困惑に陥れるのを得意とするカニエのこと、周囲やファンも対して驚くこともなく、むしろ「ようやく新譜を楽しめる」程度に喜んでいたわけですが、なかには発言を真に受けてTidalに加入したあげく、そのせいで毎月9.99ドルを払わざるを得なくなったと憤慨する人もいたようです。

熱心なカニエファン(?)のJustin Baker-Rhett氏もその中のひとりで、その後なんとカニエ・ウェスト本人を相手取って損害賠償を求める訴訟を起こしていました。
裁判において、カニエは「The Life of Pablo」について、Apple Music他でリリースされた同名アルバムはミックスやアレンジに手を加えており、Tidalのものとはまったく別の作品になっていたと主張しました。

たしかに、Tidalで当初リリースされたバージョンとその後のバージョンは異なる部分があり、まったく同一ではなかったかもしれません。しかし、通常のCDでもいくつかのバージョン違いをリリースして売上を伸ばす手法はよくあること。カニエの弁明はかなり苦しいものであるようにも思えます。一方で、訴えたBaker-Rhett氏のほうも、単にTidalを退会すればいいことではないのかという気がしないでもありません。

結局は、この訴訟は和解という結果を迎えることになりました。これによって、カニエ・ウェストはBaker-Rhett氏と同様の主張をする集団訴訟の発生リスクを回避できることになるはずです。

ただ、今回は大した内容もなく和解で終わったものの、カニエに関する訴訟はこれだけではありません。「The Life of Pablo」(とビヨンセの「Lemonade」アルバム)を巡ってはTidalが不正にストリーミング回数を水増ししてアーティストへのロイヤルティ支払いを増額させていた疑いがあり、(Tidalの運営本拠地である)ノルウェーの当局が捜査を進めています

 

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