Google Adiantum
Googleが、低スペックなデバイスでも利用できる暗号化規格「Adiantum」を発表しました。

AndroidスマートフォンはAndroid 6.0 Marshmallow以降、標準的な暗号化規格であるAdvanced Encryption Standard(AES)を用いたストレージ暗号化の実装が必須要件となっています。ただし、低スペック端末では暗号化によりパフォーマンスが低下し、使用に耐えないこともあります。このため、暗号化によるパフォーマンスが50MiB/sを下回る場合には実装を免除されていました。

しかし、この状況はセキュリティ的には望ましいものではありません。少なくとも、Googleはそう考えており、Android Goなどの低スペック端末や、スマートウォッチ、インターネットに接続された医療機器などでも利用できるAdiantumを発表しました。

技術的な詳細はGoogleセキュリティブログで公開、および論文が発表されているので、興味があれば参照してください。

低スペック端末で問題となるパフォーマンスについては、AdiantumをAESサポート命令を含まないローエンドプロセッサで利用する場合、AESと比べ暗号化と複合化をそれぞれ約5倍の速さで処理できるとのことです。

Google Adiantum
Adiantumによるストレージ暗号化は、すでにAndroid 9のの互換性定義書(Compatibility Definition Document、CDD)でも定義されており、今後リリースされるAndroid 9端末では、Android Goのようなローエンドモデルだとしてもストレージの暗号化がサポートされることになります。

Googleは、デバイス性能はセキュリティを犠牲にする言い訳にはならないとしており、今後、Adiantumを多くの機器で普及させていく考えのようです。