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Twitterのジャック・ドーシーCEOが、過去のツイートを編集するのではなく、残したまま説明や注釈を付けて意図を明確にする機能を「考えている」と発言したことが報じられています。海外テック系メディアrecodeによると、ドーシー氏は2月14日(現地時間)に米サンフランシスコで開催されたイベントにて、今この瞬間にもTwitterほか様々なSNSにて過去のツイートの引用がもめごとの原因になっている、という現状につき言及。

その上で「過去に戻って意図を明確にしたり、会話をやり取りして、それから学んだ事柄や考えが変わったことを示すための信頼できる方法がありません」と述べたとのことです。

先日ドーシー氏は投稿後のツイートについて「投稿直後の5~30秒だけ編集できる機能を検討中」と発言していました。裏返せば、数日あるいは数年前の過去ツイートは対象外にされていたということです。

しかし、実際に最も困るのは過去のうかつな、あるいは現在の倫理基準に照らすと不適切なツイートが引用あるいはリツイートされて拡散されて炎上し、釈明さえ許されなくなる事態でしょう。今回の発言は、ようやく問題の核心に迫ったものといえます。

具体的にどのようにして機能を実装するのか。ドーシー氏いわく、元のツイート文中の「コンテキストに色を付けたり」した箇所に「彼らがつぶやいたかもしれないこと、あるいは本当に言いたかったこと」の注釈を追加。

そうした上で、たとえば元のツイートをリツイート不可として、意図を明確にした注釈はリツイート可能とする。そうすれば(本人が言いたかったことの)文脈が常に伴うことになる――というアプローチもあり得る。そうした機能を実際に追加するとは言わないが、ただ検討している課題の1つだ、と述べています。

ドーシー氏は、昔の不適切ツイートが掘り起こされて人々のキャリアを台なしにする可能性にも触れていたとのことです。昨年を振り返っても、コメディアンのケヴィン・ハートが過去の同性愛に対する差別的なツイートが原因でオスカーの司会を辞退し、マーベル映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督がディズニーに解雇されるなど、職や機会を失う有名人が相次いでいました。
インターネット上に記された発言は永続的に残り、いつまでも責任追及されることにも繋がります。とはいえ無制限に編集が可能となれば発言の隠ぺいを許してしまい、暴言に歯止めが利かなくなる――といった懸念に対しては、「過去のツイートを改ざんさせず、説明や注釈を付ける」機能は妥当な落とし所とも思えます。

ドーシー氏は過去ツイートの編集に関しては常に「検討している」として断言は避けていますが、それも昨今のTwitterにかかった社会的な責任の重さゆえでしょう。熟慮を重ねた末に、なるべく多くの人が幸せになれるアップデートを待ちたいところです。