NBAは2月15日に開催した恒例のAll-Star Tech Summitにて、どんな選手のジャージにも瞬時で切り替えられる"未来のスマートジャージ"を発表しました。このジャージはスマートフォンからの操作で簡単に選手名と背番号を切り替えられるすぐれものです。発表の場ではNBAコミッショナーのアダム・シルバー氏が壇上に立ち、(若干の寸劇を交えつつ)このスマートジャージを紹介。そして、スタープレイヤーのひとりステフィン・カリー選手の背番号30番のジャージを、誰もが知るNBAレジェンド、マイケル・ジョーダンのNo.23にほんの数秒で変えて見せました。
このスマートジャージは、NBAが今後20年の間にどのように変化していくかというビジョンの説明の一環として披露されたものであるため、どのような仕組みで機能しているのかといった技術的解説はありませんでした。したがって残念ながら、このジャージが今年もしくは来年あたりに商品化される、というわけではなさそうです。
ただし、柔らかく曲げられる電子ペーパーはすでに実用的なものとなりつつあり、1画面でありつつ折りたためるディスプレイを備えるスマートフォンもそろそろ市場に登場しそうな昨今、今回紹介されたようなジャージを作るというのは非現実的な話ではありません。
ただ、現在の技術では背番号とプレイヤー名は変えられても、ジャージの色をチームカラーに合わせて変更することはできない様子。まあ、2038年までにはきっとそれも解決しているのでしょう。
もしこのジャージが手に入るようになったときのことを想像してみれば、たとえばファンが皆このジャージを着用して試合会場に行ったなら、ここ一番でフリースローを投じる選手に合わせ全員で応援の意思表示をするといった、新たな応援スタイルが生まれるかもしれません。
Adam Silver unveils the NBA jersey of the future. pic.twitter.com/h5GePOwOjx
— NBA (@NBA) 2019年2月15日