マルチカメラ技術を開発する米スタートアップのLightが、Sony Semiconductor Solutionsとの提携を発表しました。共同でマルチイメージセンサーソリューションの開発と販売を行うとのことです。
Lightといえば、昨年はSoftBankが約100億円あまりの出資をしたことでも話題となりました。同社のコンデジ「L16」は、計16個のレンズを搭載し、それらの情報を合成することで高解像度の写真を実現するとともに、複数の深度情報を取得し撮影後のピント調整も可能にします。また、その技術を活かした9眼カメラスマートフォンも開発中です。
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一方のSony Semiconductor Solutionsは、デジタルカメラやスマートフォンにも採用されるイメージセンサーを開発。写真の写りはセンサーだけで決まるものではありませんが、スマートフォンのアピールポイントとして、Sonyのイメージセンサー採用がうたわれることも少なくありません。
その2社が提携し、4台以上のカメラを組み込んだリファレンスデザインを作成。また、マルチカメラに対応したスマートフォン用アプリも作成し、それらをOEMメーカーに供給するとのこと。これにより、スマートフォンのカメラ機能強化を推進していく考えです。
単純にカメラの数が増えるということは、使用するセンサーも増え、Sony Semiconductor Solutions的には販売数の増加が見込めます。Lightとしても技術力をアピールでき、両社にとってメリットのある提携なのでしょう。
具体的にどのようなカメラになるのか情報はありませんが、Lightの技術であれば、単に広角や望遠などを切り替えるだけではなく、複数のカメラを利用した高解像度化や、複数の深度情報を使った撮影後のピント調整などにも対応するものと考えられます。
なお、発表のタイミング的に、間もなく始まるMWC 2019で詳細が明らかになる可能性は高そうです。
すでにデュアル、トリプルカメラは珍しくなくなってきましたが、今後、スマートフォンのカメラ数は飛躍的に増えていくのかもしれません。