今回は、勇気を出して「言いにくいんだけど、実はやったことがなかった超有名ゲーム」の話をします。
自称ゲームファンのライター(30代半ば)として恥ずかしい話ですが、筆者は今まで1作も「ドラゴンクエスト」をプレイしたことがありません。正確に言うと、小学生のころに友だちに借りた「ドラクエVI」だけはわずかにプレイしているのですが......。「フィールドに出て最初に遭遇したスライムから逃げようとして、逃げそこねている間に初戦闘で全滅する」というできごとがあり、以後それがトラウマになり「ドラクエは向いてないのかも」と思い込み、「ドラクエとFFだったらFF派」と言い張るようになり、現在に至ります。
ただ、「ドラゴンボール」や鳥山明ワールドは大好きなのに、数多くのファンに愛されるドラクエを一生体験しないままでいるのはどう考えてももったいない。特に30歳を過ぎてから、「今からでもドラクエ始めてみようかな」(今さらどう始めればいいかはわからないが......)と思うようになりました。そこで今回は、この問題とまじめに向き合ってみることにします。
まずはナンバリング作品を(条件付きで)洗い出してみる
始めてみよう! と思い立ってはみたものの、(アホみたいな話とはいえ)過去に一度挫折しているので、今度は楽しくスタートしたい。最初に遊ぶ一本は念入りにチョイスしたいところです。実は2017年に「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」が発売されたとき、この作品でデビューするべきか真剣に考えたんですが、「最初に遊ぶ一本が、いきなり11作目でいいのかな?」という不安が捨てきれず断念。また、現在進行形で続いている「ドラゴンクエストX」もありますが、MMORPG作品で「ドラクエ」デビューするのはちょっと違うだろうという抵抗があり、こちらも個人的にはナシとしました。
また「ドラクエ」では、ゲーム機の進化とともに新ハード版でのリメイクがたびたび行われています。こうしたリメイクであれば、初心者にもより取っつきやすく遊びやすい工夫がされているはず。ただし、スマートフォン版以降のリメイクはグラフィックが鮮明すぎるのが苦手で、少なくとも「ドラクエ」シリーズに慣れるまでは触らないでおきたいと思います。
これらを前提に、まずは「ドラクエ」シリーズのナンバリング作品を発売時期順に洗い出してみました。
▲ドラゴンクエストシリーズ公式サイト:作品リストより
- ファミコン「ドラゴンクエスト」 1986年5月27日発売
- ファミコン「ドラゴンクエストII 悪霊の神々」 1987年1月26日発売
- ファミコン「ドラゴンクエストIII そして伝説へ...」 1988年2月10日発売
- ファミコン「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」 1990年2月11日発売
- スーパーファミコン「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」 1992年9月27日発売
- スーパーファミコン「ドラゴンクエスト I・II」 1993年12月18日発売
- スーパーファミコン「ドラゴンクエストVI 幻の大地」 1995年12月9日発売
- スーパーファミコン「ドラゴンクエストIII そして伝説へ...」 1996年12月6日発売
- ゲームボーイ「ドラゴンクエストI・II」 1999年9月23日発売
- プレイステーション「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」 2000年8月26日発売
- ゲームボーイ「ドラゴンクエストIII そして伝説へ...」 2000年12月8日発売
- プレイステーション「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」 2001年11月22日発売
- プレイステーション2「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」 2004年3月25日発売
- プレイステーション2「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」 2004年11月27日発売
- ニンテンドーDS「ドラゴンクエストIV 導かれし者たち」 2007年11月22日発売
- ニンテンドーDS「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」 2008年7月17日発売
- ニンテンドーDS「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」 2009年7月11日発売
- ニンテンドーDS「ドラゴンクエストVI 幻の大地」 2010年1月28日発売
- Wii「ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III」 2011年9月15日発売
- ニンテンドー3DS「ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち」 2013年2月7日発売
- ニンテンドー3DS「ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君」 2015年8月27日発売
リメイクもいいけど、できればオリジナル版にこだわりたい
※以下は便宜上、「ドラクエ」のナンバリング作品を「数字」で表記しますこうしてタイトルを洗い出してみると、ニンテンドー3DSが一台あれば「4」~「8」のリメイク版を順番に遊べるということがわかりました。そのままの流れで「9」も遊べるし、おそらく一般的にはこのあたりが現在推奨されるプランかと思います。ただしこれで始めると、ハードの進化とか当時の雰囲気といったものが味わえない、オリジナル版をプレイした人たちとの思い出話の共有がしづらそう、というのがデメリットと感じました。
オリジナル版へのこだわりという意味では、本来はバーチャルコンソール版があれば即決だったのですが、「ドラクエ」ではバーチャルコンソール版への配信が行われていないようです。そのため、オリジナルの作品は基本的にファミコンなり、スーパーファミコンなりの実機で遊ぶことが前提となってきます。
▲ニンテンドー3DSでバーチャルコンソール版を探すも、ヒットせず
作品としては、「1」から発売順にプレイしていくというのがおそらく正攻法。しかし「FF」シリーズで後年になってから始めた初期作品に苦戦した経験も思い出し、「ドラクエ」でもファミコンの「1」~「4」はいったん保留することに。
こうして、かれこれ2年近く考え続けた結果......。最初の1本としては、スーパーファミコン世代としての親近感と、「おそらく、自分と同世代のゲームファンの多くもこれを最初に遊んだはず」といった思いから、「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」のオリジナル版をプレイすることに決めました。
▲中古(箱・取説つき)で買ってきました
ちなみに、これを買ってきた直後に、今夏のアニメ映画化が発表されるという偶然もあり、何らかの縁も感じます。
「ドラクエ」やったことないけど知っていた11のこと
"初ドラクエ"の準備が整い、何も知らなかった筆者もこれから「ドラクエ」を知っていくことになります。せっかくなので、「ドラクエ」未プレイ状態で知っていた話を思いつく限りまとめてみました。おおむね未体験の情報なので、間違ってたらゴメンなさい。- 「ドラクエ」の主人公はしゃべらない
- すぎやまこういち作曲のメインテーマがどの作品でも流れる
- 初期のファミコン版はセーブができない
- 「冒険の書」が消えると怖い音楽が流れる
- 「ゆうべはおたのしみでしたね」という宿屋のセリフ
- モンスターが仲間になりたそうにこちらを見てくる
- はぐれメタルはとても貴重な存在
- 遊び人が育つと賢者になる
- 「1」だけはキャラが歩く方向を変えても常にこちらを向いている
- 「5」の嫁さん選びでどちらにしたかが、「女性の好みあるある」話として頻出する
- ジャンプ漫画の「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」は「ドラクエ」未プレイでも全巻読めた
「ダイの大冒険」は大好きなんですよね......。TVアニメも毎週リアルタイムで観てました。
というわけで今回は前置きだけで終わりますが、「初ドラクエ」の所感はまた別の機会にお伝えしたいと思います。
ドラゴンクエストシリーズ公式サイト
http://www.dragonquest.jp/
http://www.dragonquest.jp/