アップルが iPad の新モデルを発売しました。名称はまさかの「iPad Air」復活、画面サイズは10.5インチ。
9.7インチの無印iPad比では、画面は対角0.8インチ広く画素数も多く(同じ264PPIのまま、広くなった分ピクセルが増えた)、プロセッサはA10 FusionからA12に大幅強化、ストレージは最低64GB・最大256GBで倍増など。
第1世代のアップルペンシルと、10.5インチスマートキーボードに対応します。ホームボタンありのTouch ID、USB-CではないLightning仕様。
位置づけとしては、もっとも安価なエントリーモデルの無印iPad、完全にプロ仕様のiPad Pro 11インチの中間にあたります。価格も無印が3万円台から、Airは5万円台、Pro 11インチは約9万円から。
これでiPadのラインナップは、価格順に並べて
・安価なエントリーモデル、無印iPad 9.7インチ
・3年半ぶりの新モデルiPad mini (7.9インチ)
・新しく追加されたiPad Air 10.5インチ
・小さい方のiPad Pro 11インチ
・大きい方の iPad Pro 12.9インチ(第3世代)
になりました。
全モデルがペンシル対応になりましたが、無線充電できる第二世代Apple PencilはiPad Proのみ、それ以外はLightning端子で充電する初代Apple Pencil対応です。
新iPad Airと入れ替わるかたちで、一世代前のiPad Pro 10.5インチ(2017)は廃番。画面や本体サイズを含め多くの仕様が共通ですが、処理性能はAirのA12 Bionicが上、一方で滑らかな120Hz描画のProMotionは非搭載など、単純にPro 10.5の後継や名前変更でもありません。
新iPad Airの価格は64GB WiFiモデルで税別5万4800円から。オンラインのApple Storeですでに販売中です。
速報:新iPad mini発表。Apple Pencil対応、4万5800円で30日出荷開始
Air復活と同時に、小型のミニもおよそ3年半ぶりに復活を果たしています。サイズは同じ7.9インチながら、ペンシル対応、プロセッサは上位モデルと同じ最新のA12 Bionicなど。(ProはA12X)
4から間が空きすぎたせいで、前モデル比で処理速度3倍、グラフィック性能は9倍という大パワーアップです。
iPad Air (2019)の主な仕様は、
10.5インチ Retinaディスプレイ(2224x1668ピクセル、264ppi。広色域、True Tone対応、輝度500ニト。)
無印iPad比で約2割広く、ピクセル数で50万以上。ピクセルの細かさは同じ。
入れ替わりでディスコンになったiPad Pro (10.5インチ、2017年)と画面のサイズ・解像度は同じですが、描画が滑らかな120HzリフレッシュのProMotionテクノロジーには非対応。最大輝度もPro 10.5は600ニトです。
A12 Bionicプロセッサ (ニューラルエンジン搭載。無印iPad比で処理速度70%向上、グラフィック性能100%向上)
64GBまたは256GBストレージ
無印の2倍。
初代Apple Pencil対応
Touch IDつきホームボタン、Lightning端子
iPad Proはホームボタンを廃止して顔認識のFace IDだけになったiPhone X世代仕様ですが、iPad Airは指紋認証のTouch ID。
充電・通信端子も、従来からのLightningのままです。ペンシルも、Lightningに挿して充電する初代 Apple Pencil。
(最新世代のiPad Proは汎用性の高いUSB-C端子になり、ペンシルも側面にセットして無線充電できる二代目Apple Pencilのみ対応になっています。)
10.5インチ用Smart Keyboard対応
側面のスマートコネクタで、キーボードカバーのスマートキーボードに対応。Bluetoothキーボードももちろん使えます。
サイズ250.6 x 174.1 x 6.1mm、重さ456g(WiFi)・464g(セルラー)
無印iPadは240 x 169 x 7.5mm、469-478g。本体は長さ10mm・幅5mmほど大きくなった一方で1.4mm薄く、重さは若干だけ軽く。
カメラは背面カメラが8MP、F2.4でハードウェア的なスペックは無印iPad同等。フロントカメラは無印の1.2MPに対して7MP、1080p動画撮影対応など上回っています。
(ディスコンになったiPad Pro 10.5インチ(2017年)は背面カメラが12MPセンサ、F1.8の6エレメントレンズだったため、新Airのほうが物理的なセンサやレンズではやや下です。)
通信周りではeSIM対応、Bluetooth 5.0など。
本体カラーバリエーションはシルバー、スペースグレイ、ゴールド。
iPad mini (2019)とiPad mini 4仕様比較。Apple Pencil対応、Lightningコネクターは継続
アップルは今月25日の「It's show time」スペシャルイベントを開催する予定ですが、その前に新iPadを2モデル発表したのは、イベントはうわさのサブスクリプション動画サービスやソフトウェアが中心で、ハードは最初から別と示すためかもしれません。
アップル、3月25日にスペシャルイベント開催。新 iPadや動画サービス発表?