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テスラが関西の私鉄大手、近畿日本鉄道に蓄電装置「Powerpack」42台を納入、稼働したことを明らかにしました。近鉄では、万が一の停電発生時に列車を最寄り駅まで移動させるのに必要な30分間、電力を供給するための非常用電源として、この合計7kWhのPowerpackを使用するとのこと。また、夏のピークシフト用にも使われる見込みです。テスラはこの設備をたった2日で設置稼働させたと自慢しています。近鉄は、西は大阪から北は京都、東は名古屋および伊勢志摩に至る、私鉄最長の営業路線網を持つことで知られます。この3月26日には天皇・皇后両陛下が奈良県・神武天皇陵での儀式のために京都~橿原神宮間で特急「しまかぜ」をお召し列車として利用されたことが伝えられたばかり。両陛下は4月17~19日にも伊勢神宮へ行幸啓になる予定で、その際も名古屋から伊勢・賢島までの区間において近鉄のお召し列車を利用されるとみられます。
テスラによれば、7kWh規模のPowerpack設備は、現在稼働している中でという条件下ながら、アジア最大とのこと。このようにお召し列車を出す機会も多い近鉄にとって、テスラのPowerpackは万が一の際も安全に乗客を駅まで送り届ける重要な役割を担うことになるでしょう。さらに近年異常に暑くなりがちな夏の日には、電力消費の激しい冷房用にもそのパワーを発揮することが期待されます。

テスラのエネルギー部門はEV部門ほど重要ではないかもしれないものの、それでも蓄電設備の納入実績は、2017年の358MWhから2018年には約3倍の1.04GWhにまで増加しています。