アップル純正ワイヤレス充電マットAirPower、正式に発売中止。「わが社の高い要求水準を満たせなかった」

「もうすぐ発売」という噂は何だったんでしょうか

Kiyoshi Tane
Kiyoshi Tane
2019年03月30日, 午前 11:51 in airpods
0シェア
FacebookTwitter
airApple

アップルは公式に、ワイヤレス充電マットAirPowerの開発および発売の中止を発表しました。2017年9月のiPhone発表イベントで予告されてから約1年半、同製品は日の目をみずに生涯を閉じることになります。アップルのハードウェアエンジニアリング担当上級副社長ダン・リッキオ氏は、米TechCrunchへの電子メールにて以下の声明を発表しています。

努力の末、AirPowerは我々の高い要求水準を満たすことはできないと結論を下し、プロジェクトを中止しました。本製品の発売を楽しみにしているお客様にはお詫び申し上げます


AirPowerは上記のイベントにて、AirPods用ワイヤレス充電ケースとともに発売を予告。その後、後者は長い沈黙を経てから3月20日に発売され、その充電用デバイスとしてセットと見なされていたAirPowerも発売間近と予測されていた矢先のことです。

昨年9月、リーク情報で有名なSonny Dicson氏は「複数の内部ソース」から得た情報として、AirPowerの開発プロジェクトが3つの大きな問題を抱えていると伝えていました。1つは熱管理の問題、2つ目はバグだらけのデバイス間通信、そして充電用コイル間の干渉。いずれも「iPhoneやApple Watch、AirPods充電ケースなど3つのアップル製品をどこに置いても充電できる」という仕様のため、21~24個ものコイルを搭載する複雑な構造に根ざすとされていました。

しかし2019年に入ってからはサプライチェーンも量産段階に入ったとの噂が報じられ、大手新聞WSJも「今年初めにアップル幹部らが生産を承認」と伝えていました。

さらに第2世代AirPods発売後にAirPowerの新たな画像がアップル公式サーバーから発掘され、商標も確保されたことも判明。AirPods用ワイヤレス充電ケースの箱にはAirPowerの画像が掲載され、第2世代AirPodsとワイヤレス充電ケースのセットにもAirPowerへの言及が発見されています。
air
こうした手がかりから、おそらくAirPowerプロジェクトがキャンセルされたのはつい最近のはず。アップルのインサイダー情報で知られるブロガーのJohn Gruber氏は「AirPowerは金曜(米現地時間3月30日)の午後にリリースされる気がする」とツイートしていましたが、Gruber氏をもってしても察知できないほどギリギリの決断が下されとも推測できます。
アップル製品3つを何のアダプタも付けずに無造作に置くだけで充電できるAirPowerは、iPhoneとAirPodsとApple Watchの3点セットを持つユーザーには待望のガジェットでした。とはいえ、すでにサードパーティ製ワイヤレス充電器のラインナップも充実しており、意外と困らないのかもしれません。

 

TechCrunch 注目記事新型コロナのソーシャルディスタンスを支援するビデオチャットアプリ8選

 

新型コロナウイルス 関連アップデート[TechCrunch]

 

関連キーワード: airpods, AirPower, apple, Applewatch, Gadgets, gear, iphone, smartphone, WirelessCharging
0シェア
FacebookTwitter