ハロみたいなドローン・STAPみたいな現象・空缶みたいなロボット(画像ピックアップ11)

Munenori Taniguchi
Munenori Taniguchi, @mu_taniguchi
2015年12月14日, 午前 06:00 in canny
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1週間のうち、拾いきれなかったをニュースを集めてお伝えします。今週は STAP 現象によく似た現象の論文が発表された件から、音でプログラミングするロボット、『機動戦士ガンダム』に出てくるハロみたいな半球形ドローンなどをお届けします。

STAP現象(によく似た)論文が発表に

科学誌ネイチャーが刊行するオンライン誌 Scientific Reports に、実現方法こそ異なるものの STAP 現象とよく似た原理で多能性細胞を作製する内容の論文が掲載されました。

米国科学者が発表したこの論文には「マウスの骨格筋細胞を傷つけることでリプログラミングが発生し、神経組織や筋組織などになりうる多能性を持つ幹細胞様(iMuSCs)細胞が得られた」と記されています。また実験ではテラトーマ(奇形腫)やキメラマウスなども作れたとしています。

2014年に理化学研究所が発表し、その後取り下げた STAP 現象は「細胞を酸性溶液のなかに浸すなど外的刺激を加えることで細胞にリプログラミングが発生し、その中の一部が多能性を示すようになる」という内容でした。

なお、今回発表された論文は文中に類似の研究論文として STAP 現象論文もリンクしてはいるものの、Twitter などで騒がれているような STAP 現象を実証したものではないことには注意しておくべきです。

ちなみに Scientific Reports では記事のツイート数などを確認できますが、この論文に関してはやはりというか、日本からの反応が突出しています。

元論文:Characterization of an Injury Induced Population of Muscle-Derived Stem Cell-Like Cells(Kinga Vojnits, HaiYing Pan, Xiaodong Mu & Yong Li)
[Source : Scientific Reports]

準惑星ケレスの謎の光点は硫酸マグネシウムの「もや」


今年2月、NASA の探査機ドーンが接近中の準惑星ケレスを捉えた写真には、クレーターの中に光る点が写り込んでいることがわかりました。この謎の光点はドーンが接近するにつれはっきりと見えるようにはなったものの、その詳細はこれまではっきりしないままでした。

12月10日、NASA がドーンの観測データを詳細に研究した最新の見解が英科学誌ネイチャーに掲載されました。それによると「謎の光点」の正体は硫酸マグネシウムを含む氷ではないかということです。硫酸マグネシウムといえば、日本では豆腐の凝固剤として使われる"にがり"の成分。また最近ではハリウッドのセレブが愛用するというふれ込みの入浴剤 エプソムソルト として知られているかもしれません。

つまり、ケレスの表面で光っていたのはバスソルトだったわけです。NASA は、ケレスの表面層の下には、もともと地球の海水のように塩気を含む水が凍った層があり、光点の部分は隕石などの衝突で氷層が露出したものだと推測します。さらに光点が夜間は見えず、日中は特によく光って見える原因については、クレーター内に露出した内部の氷が太陽の熱で蒸発して "もや" がかかったようになるためと説明しています。



なお、ケレスの光点は当初2か所に発見されていましたが、その後の観測ではごく小さなものまで含めると約130か所もあることがわかっています。


[Image : NASA/JPL-Caltech/UCLA/MPS/DLR/IDA]
[Source : NASA]

 

南大西洋の氷山が海上の雲に描く波紋


NASA が、南大西洋のサウスジョージア諸島の沖合に浮かぶ氷山が、上空の雲にまで影響を及ぼしている状態をとらえた画像を公開しました。この画像では、ふたつの巨大な氷山がまるで南氷洋をすすむ砕氷船のように雲をかき分けて進んでいるように見えます。そして、氷山が生み出す気流の乱れが上空を通過した雲に波を起こしているのがよくわかります。
 
 
興味深いのは、画像左下にある殆ど見えないほどの氷山のほう。画像ではほとんど確認できないほどの大きさの氷山ですが、それでもよく見ると航跡状に雲を切り裂いていた跡が見られます。これは氷山に当たった風が生み出す乱気流が上空の雲に影響したものと考えられます。ただ、氷山の大きさは雲を波打たせるほどではなかったようです。

[Image : NASA image by Jeff Schmaltz, LANCE/EOSDIS Rapid Response]
[Source : NASA]

人と同じ方法でコミュニケーションする空缶ロボット

 
MIT でロボティクスを研究していた Adam Kumpf はケーブルや電波ではなく、音声でプログラミングするロボット(?)、Canny を開発中です。

人は情報を伝達するのに主に音声という普遍的な方法を使います。ロボットにものごとを教えるのにも同じことをしてみようと考えた Kumpf は Canny に音声でプログラムコードを送り込む方法を編み出しました。

Canny はヘッドホンを装着すると入力モードになり、音声信号を受け付ける状態になります。ヘッドホンを通じて音声に変換したプログラムを受け付け始めると眼の色が黄色に変わり、緑になると終了です。ヘッドホンを外して実行モードに切り替え、鼻を押すと受け付けたデータに基づいて音を発します。また発声中の LED の発色や眉毛の動きなどもプログラムには含まれます。



ここで浮かぶのは、Canny はロボットとして進化しているのか、それとも退化しているのか?という疑問。Canny を見て「音響カプラ」という単語を思い出しす人にとっては、これは退化している印象のほうが強そうです。

[Source & Image : Adam Kumpf]

『機動戦士ガンダム』のハロに改造できそうな半球形ドローン

 
法整備が追いつかないほど急速に普及拡大しているドローンは、一般的に4つ以上のローターを備えて高度に姿勢を制御します。ただ露出したローターは(ガードがついていても)危険で、ライブ・コンサートの演出にドローンを使っていたエンリケ・イグレシアスのようにローターに触れてけがをするケースもあります。

Fleye はそうしたドローンの不完全な部分を考慮して設計された自称「世界一安全なドローン」。機体は半球形パネルで保護されており、浮上のために使うローターはひとつしかありません。そのかわりローターの下流には4方向に姿勢を制御するためのフィンを備えます。

Fleye はローターが露出しないため、人が触れてもほぼ安全。さらに Linux システムとカメラによる顔認識機能により、接近する人を避けることが可能なため室内でも安全に飛ばせられます。
 
 
本体上部には 5MP、1080p/30fps のカメラを搭載する他、本体下部には下向きのカメラも搭載。スマートフォンやタブレットを使っての FPV 飛行、Bluetooth ゲームパッドでの操縦も可能です。

Fleye は現在クラウドファンディングサービス Kickstarter で出資募集キャンペーンを実施中。出資の見返りとして、Fleye を市販予定価格の4割引となる699ユーロから入手できます。発送時期はプロジェクトが最後まで問題なくいけば、2016年9月の見込みです。
 


[Source : Fleye , Kickstarter]
 
 

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