Timothy J. Seppala/Engadget
ソニーがPlayStation 4用ゲーム内における性的表現についてESRBやPEGIのような評価システムではなく、独自の評価基準を設定していると、Wall Street Journalが報じています。

ソニーはWSJに対し、この基準は若者たちの「健全な成長と発達を妨げないよう、バランスのとれたコンテンツを提供する」のに役立っていると述べたとのこと。ただし、評価基準の概要や、いつからそのような基準が使われだしたのかは明らかにはしませんでした。事の発端は、3月に発売された人気シリーズ最新作『デビル メイ クライ 5』の欧州版における女性の軽微な露出が含まれるシーンに、レンズフレアのような効果を使って画面の一部を隠す処理が加えられていたこと。日本版ではPS4でもXbox Oneでも、このような修正はありませんでした。

Wall Street Journalは日本やその他の国で販売されるPlayStation用ゲームの中にも性的に露骨な表現が含まれるものがあることを指摘し、匿名のソニー関係者の発言として、日本のゲーム制作者はゲームに登場する女性にきわどい格好をさせたがり、未成年女性の性的特徴を強調しようとする傾向があると述べ、ソニーは、こうしたゲームの表現が法的もしくは社会的な批判の対象になる可能性があると懸念したのだろうと伝えています。

言われてみれば、ゲームに登場する女性キャラの中には、ファッションセンス以前に合理性がまったく感じられない格好のものもよく見かけます。しかし制作者側からすれば(既存の基準や推奨年齢設定に応じて)すでにかなり表現は抑えられたものになっているにもかかわらず、さらに新たな規制が適用されるのなら、画面の一部を何らかの光線やスモークのような表現を加えて隠す措置を増やさなければならなくなる可能性もあり得ます。

ソニー独自の基準設定は企業としてのイメージを守るために効果を発揮するかもしれないものの、あまり厳しすぎると、今度は開発者をより表現の自由なPCやほかのコンソールに逃がしてしまう危険性も考えられます。コンソール型ゲーム機として優位に立つPS4にとっては大きな問題ではないのかもしれませんが、ソニーの自主規制強化をもっとも歓迎するのはマイクロソフトだったりするかもしれません。